行き着いた"地獄"で、僕らは生きていくしかない。

うつ病になってからというものの、とにかく自分の生きやすい環境ってどんな所なのか、ある意味、それを探していくことをテーマに生きてきた気がしていた。

言い換えるならば、天国とでも言うのだろうか。

だが、悟った。

『天国はあの世にしか存在しない』ということを。

逃げること、あきらめること、辞めること。
僕はこれらを推奨してきたし、今だって自分の選択肢の中には常にこの３つが存在している。

ただ、一つだけ大きな勘違いをしていた。

確かに、先ほどの３つの選択肢を取り入れると、環境を変えていくことができる。
ネガティブに見られるかもしれないが、実はかなりポジティブな選択をしていると言える。

ただ、ただね。

結局逃げた先、あきらめた先、辞めた先には、別の問題点、要するに地獄が待っているわけで。

天国を見つける旅に出たのに、まとわりついてくるのはいつだって問題ばかりで。

自分が楽なように生きたい、そうするには、一般の人よりも倍考えて、倍動かないとならない。そして数倍アウトプットとインプットをしなければ、残念ながら楽にはなれない。

行く先々で出会う人間だって、良い人ばかりではない。そうでしょう？

思い描いていた夢だって、現実はしんどいことも多い。そうだろう？

基本ベース、人生って地獄なのである。

だけれども、生きやすい地獄ってのも、またある。

毎日毎日大変だけれども、これくらいだったら耐えれるぞ、みたいな。

自分が壊れてしまわない、受け入れてやっていこうと思える地獄。これは絶対に存在する。

天国ではなく、そんな地獄を追い求めて。

這いつくばって生きていく。僕もあなたも。