9/22 【"生"を目一杯感じる場所で。】
9/19-20と、ずっと行きたかった念願の場所に。
奈良県山添村のume,yamazoeさん。
今回は贅沢にも、一泊してみた。決して安くない宿泊料だったけれど、この体験価値はお金に変えられないものだった。
食、宿泊、おもてなしから全てが素晴らしく、噂通りの場所だなと思うと同時に、要所にホスピタリティを感じる仕組みが散りばめられていて感動してしまった。
全てを紹介すると膨大な文字数になってしまうので、やはりここは絞りに絞ってサウナの感想を記してみようかと思う。
到着してチェックインし、すぐに水着に着替える。焼杉の立派なサウナ小屋(記事のアイコンにもなっている。)が宿泊棟の横に鎮座している。
そこにあるのは、サウナ小屋と小さい水風呂と、自然だけ。色々なものを掛け合わせがちになってしまうんだけど、やっぱシンプルが一番強いなあと。最低限のサウナというと聞こえが悪いかもしれないけど、十分な満足感を最後には感じられる。
扉を開けると、すぐ目の前にストーブが見える。入ったのが17時過ぎだったこともあり、薄暗いサウナ内にポッと灯る火が美しい。
300kgを超えるサウナストーンを構えたストーブは、イカつい見た目に反して優しかった。umeさんオリジナルの和紅茶(これもめっちゃ面白くて、お客さんに提供する和紅茶の出涸らしをロウリュ用に使ってるらしい。無駄がない。)がじんわり蒸気と共に香ってくる。
そして息もとてもしやすく、吸気と排気にもかなりこだわっているのが分かる。身体負荷も少ない、入っても疲れないサウナ。そこで、火入れのためにオーナーがサウナ内にやってくると、サウナに対するこだわりを話してくれた。
「よっしゃー!ここでととのってくれー!なんて思ってなくて、とにかく過ごしやすいこと。大切な時間を送ってほしい。だからととのうことを目標にしてほしくなくて、自由に過ごす時間をサウナを通して提供したい。」と。
ちゃんとその想いが伝わるサウナだったし、環境だった。なんか普段って時間目一杯つかってギリギリまで入りがちなんだけど、3セットだけして時間に余裕を持って終了して、サウナで心の余白ができた感覚だった。笑
小屋の上にくつろげる場所があって、そこから見れる景色は唯一無二でしかない。サウナに手を加えることで差別化を図ることが天井に来てる感はあるけど、その土地を身体と感覚で体感できることに勝るものはないなー。サウナの気持ちよさが数十倍に感じるものです。
ぶっちゃけると、ここに来るまで結構疲れていて、思うようにいかないことばかりで打ちひしがれることも多々あったけど、このタイミングでumeさんに来れたのはかなりのリフレッシュになったし、次の動きを考えるための大切な時間になった。
ありのまま生きることは、難しい。けれども、偽って過ごしたくもない。毎日を自由に過ごすことは、その反面で不自由なことも多く乗り越えていかなければならない。上手くいかない、そんなことも多いこの社会で、また一つ逃げ場ができた。Instagramのストーリーにも書いたけど、人生の色々なフェーズで、その都度訪れたい場所。そんな場所になりました。