イギリス大学院の出願スケジュールを大公開!いつ、何を、どうやったのか?
こんにちは、PeiPeiです。今回はイギリスの大学院に出願した際の年間スケジュールを公開します。
私も出願をする際、先輩方のブログなどを拝見して準備を進めていました。なので、この記事は今後海外大学院進学を考えている人に向けて残しておくために書きました。
「いつから準備を始めればいいの?」
「何から手を付ければいいのかわからない」
そんな疑問に答えられるように作りました。
というわけで、ケンブリッジ大学(修士)に合格した私の出願スケジュールをすべてお見せします。
出願した大学院と合否
東京大学大学院 合格
King's College London 合格
University College London 合格
Imperial College London 合格
University of Oxford① 不合格
University of Oxford② 不合格
University of Cambridge 合格
東京大学大学院以外はすべてイギリスの大学院を受験しました。
オックスフォード大学は2つのコースに出願しましたが、残念ながらどちらも不合格でした。それでも、ケンブリッジ大学をはじめ他の大学院は合格することができたので、その過程を皆さんに共有できたらと思います。
イギリス大学院への出願タイムライン
スケジュールは細かく書くこともできるのですが、視認性が低くなるので重要なところだけを書いていきます。
2020年12月(3年生)
海外大学院の検討を始める
2021年2月
IELTS受験
3月
大学で研究室に配属される
研究を少しずつ始める
6月(4年生)
大学の先生に推薦状の執筆を依頼
Personal Statementに書くことを洗い出す
国際学会に出すペーパーを書き上げることに追われる
9月
国内奨学金応募
国際学会に参加(口頭発表)
10月
King's College London出願
University of Oxford出願①
11月
Imperial College London出願
University of Oxford出願②
2022年1月
King's College London合格
University of Cambridge出願
University of Oxford①不合格
2月
University College London出願
University of Oxford②不合格
4月
University of Cambridge合格
Imperial College London合格
5月
University College London合格
以上が大まかなタイムラインになります。
ここからは、もう少し詳しく掘り下げていきます。
そもそも準備することは?
出願に必要な書類は他の方がたくさんブログで発信してくださっているので、ここでは簡単に。以下のものが必要になります。
これらを1年間かけて準備していった様子をぜひご覧ください。
0歳~大学2年生を爆速で振り返る
本題に入る前に軽く私のバックグラウンドに触れておきます。
日本で生まれ、5歳でシンガポールに移り、インターナショナルスクールに通い生活していました。小6で帰国してからはずっと日本の学校に通っていました。ぼんやりといつかまた日本を飛び出たいと思っていましが、日本の受験システムに乗っかって染まっていったというのが正直なところです。
高3の進路選択で、海外の大学にチャレンジする道もあったのですが、思い立ったのが遅すぎて全然準備ができませんでした。結果、シンガポール国立大学(NUS)だけに出願し、見事落ちました。
ちゃんと努力しなかったので、悲しさはそこまでありませんでした。むしろ日本の受験を頑張ったので、東京大学に合格した喜びが圧倒的に勝っていました。
というわけで、東京大学に進学することになりました。海外に行く気があるのか!って感じですが、東大では刺激のある生活だったので、特段不満はありませんでした。
3年生の12月~1月(一念発起)
海外の大学院に行こうと具体的に思い始めたのは学部3年生になってからです。周りの友人は就職か東大の院に進学かがほとんどでしたが、大学院に行くなら今度こそ海外に行くチャンスだ!と思い、少しずつリサーチを始めました。
何から始めればいいのかまったくわからなかったので、12月にとりあえず留学エージェントの無料相談に申し込みました。
「海外大学院に行きたいんですけど、どういうスケジュールでみなさんは準備しているのでしょう?今から準備するのは遅いですか?」
エージェントの方にそう聞いたら、笑顔で「そんなことありませんよ」と言われ、なんなら
ひたすらいろんな方のブログを漁って、年明け前になんとなく1年間の進め方が見えてきたのは良かったと思います。
色々と調べていくうちに、イギリスの大学院に行きたいという思いが強くなり、学部4年生になる前の1月頃に目指すことを決心しました。
3年生の2月~3月(IELTS受験)
海外大学院への進学を決めたら、行動は早かったです。
どこの大学院に行くにしても語学力の証明が必要なので、2月に実施されるIELTSの受験を予約しました。とりあえず過去問を見ながら、どんな形式が出るのか、苦手そうな分野はないかなどを確認してから臨みました。
結果はOverall 8.0。
これならどの大学院にも出願できる!となったので、一安心しました。
3月になると、大学の研究室に配属されます。希望していた研究室に行くことができたので、この時は研究へのモチベーションが最高潮でした。
4年生の4月~6月(研究と推薦状)
4月になり、研究モチベが高いまま4年生へ進級します。指導教員には、海外大学院に進みたいことを研究室配属で伝えてありました。それを踏まえてなのかどうかはわかりませんが、指導教員から6月に国際学会の提出〆切があると知らされました。
「もし良い結果が出たら学会に通るかもよ」
先生のこの言葉を聞いて、鼻先に人参をぶら下げられた馬の如く、私は毎日朝から晩まで研究に勤しみました。まじで大変でした。寝る時もうなされていたので笑
学会で発表してみたい!
もしかしたら海外大学院の出願で有利になるのでは?
研究する理由としてしょうもないと思われるかもしれませんが、とにかくやり切ろうと頑張りました。
そして無事、6月の〆切までに1つのペーパーを出すことに成功しました。まじでがんばった。
提出を終えた頃から、海外大学院に提出する推薦状の依頼を始めました。指導教員の先生を含めて3名の先生にお願いしました。推薦状の依頼について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
4年生の7月~8月(院試とPersonal Statementと奨学金)
学会へのペーパー提出を終えて余裕ができたので、7月頃から徐々にPersonal Statementを書き始めました。文章を書くのが苦手なので本当に苦労しました。
「10月には出願するべき」みたいなブログが多かったので、9月までに完成させることを目指していたのですが、大学ごとに作成しなければならないので、夏までに書き終わったPersonal Statementは1つもありませんでした。
さらに言い訳をすると、8月末には東京大学大学院の入試もあり、両立をするのは結構難しかったです。結局、8月前半まではPersonal Statementに集中し、8月後半は東大の院試に集中するという感じで分けていました。
さらに、8月末には奨学金の締め切りが1つか2つほどあります。やっぱり夏は忙しいですね。夏休みとかぶるのがまだ救いでしょうか。
4年生の9月~10月(Personal Statementと奨学金)
院試が終わりPersonal Statementに集中できると思ったら、奨学金の申請が始まります。奨学金の申請にも推薦状が必要なので、指導教員に追加でお願いしました。
〆切がまちまちなので、ちゃんとスプシとかで管理していました。先生は忙しいof忙しいので、何回も推薦状のリマインドをかけていました。
はぁ、スケジュールがタイトすぎる。。。
やるしかないので、〆切が近い順に奨学金にどんどん応募していきました。そして空いた時間にPersonal Statementを書き上げていきます。
最初のPersonal Statementが出来上がったのはKing's College London用のもので、すでに10月に入っていました。同時期に、Oxford大学への出願書類も用意ができ、この2つの大学の修士課程に出願しました。
King's College Londonへ出願が完了したのは10月31日だったので、ぎりぎり10月ですね。
4年生の11月~12月(Personal Statement推敲)
怒涛の奨学金申請が終わると、やっとPersonal Statementに集中できるようになります。
出願したいコースはまだ4つあるので、頑張って作っていきます。日本にいらっしゃらない外国人の教授に推敲をお願いしていたのですが、メールベースでやりとりだったこともあり、私の思うようなスケジュール通りには進みませんでした。誤解のないように、推敲していただけたのはとてもありがたかったのですが、相手があることはそんなにスムーズに進まないよということです。早め早めに行動しましょう。
年内になんとか進めたいと思いひたすらパソコンに向かっていました。11月にImperial College Londonに出願し、Oxford大学の2つ目のコースにも出願が完了しました。これだけでもだいぶ達成感があります。
Cambridge大学も12月には出そうと思ったのですが、推薦状のリマインドや研究を進めないといけないなど色々ありまして、年明けに持ち越しとなりました。
4年生の1月~3月(出願と合否が届く)
新年になり、三が日も休まずPersonal Statementを書いていました。1月3日にCambridge大学に出願しました。ここまで数か月間ずっと書類作成をしていたので、さすがに疲れました。そして私が出願したCambridgeの修士課程は社会人学生が多いコースだったので、合格の望みはかなり小さかったです。そのため、半分投げやりな気持ちで最後は出しました。
1月は卒業論文の提出もあったので、ひたすら追われていました。1月はほぼ卒論に集中したので、出願作業は進みませんでした。
そして、King's College Londonから合格通知をもらったのも1月です。しかし、この時期にはすでに心はOxfordまたはCambridgeに傾いていたので、正直めっちゃ嬉しいわけではありませんでした。
そして、Oxford大学から不合格通知をもらいます。テンプレのお祈りメールを受け取った時はかなり凹みました。あっさり終わりです。倍率が21倍を超えるので、もはやちゃんと審査してくれているのか!と逆ギレしてました笑
でも切り替えるしかない!残る出願作業はUCLのみ。卒論発表を終え、2月中に出願しました。
やっと全ての出願作業が終了!
本当に長かった。。。
そしてもういっちょ、Oxford大学から不合格通知をもらいます。コース名が違うだけで、お祈りメールの中身は一緒。ああああ!
卒論を国際学会に出そうとしていたので、落ち込む暇もなく3月の締め切りに向けてパソコンでカタカタ。その学会への〆切がちょうど大学の卒業式の日だったので、卒業式当日もパソコンに向かっていました。でも卒業式と言えば友達との写真撮影の予定がたくさん入っていて、15分単位で写真撮影をこなしながらスキマ時間にペーパーを書いていました!笑
卒業式も終わり、この段階で合格をもらっているのはKing's College Londonだけでした。
あとはひたすら待つしかありません。Oxford大学の2つのコースに落ちているわけなので、かなりダメージをくらっています。他の大学に受からなかったらどうしようとひたすらに不安でした。
卒業後4月~5月(虚無からの喜び)
4月からは東京大学大学院で引き続き同じ研究室に所属することにしました。正直、King's College Londonに行くなら東大で良いのではないかと思っていたので、他の大学のオファーがない状況では気持ちが宙ぶらりんでした。
でも、それは突然のことでした。
春休みも終わりに差し掛かる頃、Imperial College Londonから面接の案内が届きます。
「2週間後にオンラインで面接をしたい。ついでに面白そうな記事があるから添付しておくね。」
そんな感じでフランクなメールでした。すぐに返事をして、予定を空けておきました。
面接の日は大学院の授業があり、授業終了直後に研究室で面接をしました。面接官と私が1対1で、面接というよりおしゃべりみたいな空気感でした。国際学会での発表に興味をもってくれたらしく、かなりスムーズに面接は進みました。イイ感じに終わるかな~と思っていた矢先、不意打ちを食らいます。
面接官が「じゃあこの前のメールに添付した資料について議論しようか。あれを読んでどう思った?」と聞くのです。
え、あれは読んで来いってことだったの…?!そう書いてなかったじゃん!
私はその資料について最初の概要みたいなところしか目を通していなかったので、焦りました。仕方ないので、「あそこに書いてあるのは結構一般的に言われることで~~~」と、自分の知っている領域に話を持ち込んでなんとかやり過ごしました。
面接の最後には逆質問の時間があり、学生の雰囲気と合否発表について聞きました。いつ合否がわかるかという質問に対しては、「大学から正式通知がいつ出るかわからないが、君にオファーを出すよう伝えておくよ」と言われたので、この時点で合格を与えられました!よっしゃ!
面接の翌日、また突然の出来事でした。ケンブリッジ大学から合格の通知が届きます。まさかまさかの結果でした。本当に期待していなかったので。
さらにその翌日、Imperial College Londonから合格の通知。
立て続けに良い知らせが来て舞い上がりました。努力は報われる。本当に良かった。
UCLも5月に合格通知が来ました。
終わりに
というわけで、これが私のイギリス大学院への出願スケジュールです。
もっと詳しく書けるのですが、軽く書いてもこの分量なのでやめておきます。細かいことは別のnoteにして公開するつもりですので、そちらも合わせてご覧ください。
もしこのnoteが少しでもお役に立てたなら「スキ」してくれると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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