東京都U17選手権決勝
ゼルビアユース初めての決勝進出
3年生が引退して、1~2年生で構成される新チームが東京No.1を競うこの大会。FC町田ゼルビアユースが決勝に進出するのは初めてのことということもあって、西が丘にはいつも以上に多くのサポーターや関係者が詰めかけました。前日には、同じ西が丘で行われたU13選手権で弟分のジュニアユースが見事に優勝! 2日連続の優勝に期待が膨らみました。
懸命に耐える守備を見せるが、惜しくも敗戦
決勝の相手は、年代別日本代表などのタレントが揃うFC東京。試合は序盤、連続して与えたコーナーキックから、ファーのヘディングシュートがきれいに決まって、先制点を許してしまいます。マーカーは付いていましたが、それを上回る高さと強さが光る相手の得点でした。
その失点で落ち込むことなく、徐々にリズムをよくしていったゼルビアですが、ボールを奪う力、奪われない力は、FC東京の方が一枚も二枚も上手。なかなか相手ゴールに迫ることができません。逆に、相手チームが見せる鋭い突破は、DF陣とGKが体を張った守備でなんとか食い止めます。長短のパスを華麗につなぐFC東京と、それを全員が連動する守備で追い回すゼルビア。結局、その後ゴールは生まれず、0-1のままでタイムアップとなりました。
横綱級2チームとの差を体感できたこの大会
東京のクラブユースチームを番付にしてみると、やはり今年もFC東京とヴェルディが2強=2横綱といえるのではないでしょうか。それに続くのは、この大会は4位ながらプリンスリーグ関東所属の三菱養和(=大関)で、ゼルビアはその次の関脇クラスと考えるのが妥当なような気がします。横綱級2チームとの対戦では、いずれも「守備しかさせてもらえなかった」という印象が拭えません。少しばかりスキのあったヴェルディからは得点が奪えたものの、スキのなかったFC東京からは得点に結びつきそうなチャンスさえほとんど作らせてもらえませんでした。
しかし、新チームの立ち上げから間もないこの大会で、両横綱とガチンコ勝負ができたことは、とても大きな経験となったことでしょう。決勝のピッチには、途中出場を含めると7名の新2年生が立ちました。さらには新1年生も加えて、若い伸び盛りの選手たちが切磋琢磨していくなかで、チームの戦力が充実していくことを期待しましょう。
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