車のサブスクは定着するのか?
トヨタ自動車の「KINTO」が始まって3年が経つ。
KINTOとは?
KINTOは定額料金で車に乗れるサブスクリプションサービスで毎月定額を払えば決められた期間内、車を借りられるリース契約である。
最近では日産やホンダもこういったサービスに参画している。
❝車は所有するもの❞という価値観
今年11月末時点で申し込み件数は5万2千件まで伸びたが、トヨタの国内販売の数%に過ぎない。
21年度に売上高が100億円を突破したが、損益では赤字が続いている。
新サービスではプリウスを対象にした自動ブレーキなどのソフトウェアをアップデートし、モニターなどの装備を提供後にも取り付けられるサービスを開始する。
しかし、サブスク普及の壁は依然として高いのが実情だ。
まず、「車は所有するもの」という価値観がいまだ根強い。
今後、検討する車の所有方法のデータを見ても、新車購入(51%)や中古車(32%)に比べてサブスクとリースは合計でも9%にしか達しない。
所有の手段として検討されるには至ってないということだ。
Z世代の車離れというのも一因ではないだろうか?
欧州では6割がサブスクと言われているが、月額利用料の引き下げに留まらない新たな付加価値と魅力的なサービス次第では全世代的に申し込みが増えてくるのかもしれない。