「自分のため」を捉え直す
寝室の湿度をきちんと保てるように、小さめの加湿器を買った。
既に空気清浄機はあるけれど、それは寝室に置いておくにはスペースを取りすぎるので、一番大きい部屋で稼働してもらっている。冬になると寝室が乾燥することが以前から気になっていたのを、ウイルスが流行っている今年は今まで以上に気を付けた方がいいだろうと思い、購入に至った。
問題は、届いて開封してからまだ一度も使ってないこと。
一日でも早く使いたい気持ちはあるけれど、先延ばしにしてしまっている。本当にどうしようもない理由だけど、ちゃんと使えるようになるまでの道のりが遠く感じて、手を付けられずにいる。
まず、充電式なので充電しないといけない。さらに、使うために取り扱い説明書を読まなくてはいけない。やるべきは、2つだけなのだけど、それがどうしても後回しになってしまう。
取り掛かればすぐに終わるけれど、終了までにやることが2つ以上あるものが苦手だ。仕事など相手のいるものはすぐに取り掛かるけど、自分のためのことは困るのは自分だけなので一気に億劫になってしまう。それがやったことがない分野のことだと、動いた先のメリットが明確にイメージできないのでさらに腰が重くなる。
自分のためだけの料理・洗濯などの家事もなかなかやらないし、役所での手続き系も期限ぎりぎりまで取りかかってしまうタイプだ。
「自分のため」だけでは、なかなか動けない。でも、こういう小さなことさえも自分のために動けないと、自分が困ったときや深刻に悩んだ時にまったく動けなくなってしまう気がする。
逆に言えば、小さな「自分のため」をすぐに満たせるようになれば、大きな「自分のため」も即行動できるかもしれない。
自分が動かないと、状況を動かせない場面はけっこうある。自分のために何かをするのは「状況を動かすため」と捉え直すと、加湿器でさえ稼働させられないのは、少し情けないことに思えてきた。
これからは、何か自分のためにやらなきゃいけないことが出てきたとき、「私が状況を動かさないといけないぞ……」と自分でナレーションでもしようかな。なんかその方がヒーローみたいでかっこいいし。
よし、”状況を動かすため”に、加湿器を充電してきます。
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