ほっとする味でお腹を満たしたい
もし「最後の晩餐」が選べるとしたら、定食がいい。
メインは何でもいい。焼き魚でも、ハンバーグでもいい。
大事なのは、白米と味噌汁、という組み合わせ。
優しく柔らかい食感の白米と、身体の芯まで染み渡るようなあたたかさを持つ味噌汁。そのふたつがあれば、どんなおかずと一緒に食べたとしても美味しくご飯が食べられる。
フレンチや懐石料理といった、たまにしか食べられない贅沢なご飯も好きだ。だけど、最後に食べたい食べ物かと聞かれるとそれは違うな、と思う。
最後は「確かに自分はここにいた」と実感できるご飯が食べたい。その意味で、白米と味噌汁の組み合わせは良い。一番スタンダードな組み合わせだから、背伸びも謙遜もしないフラットな状態の自分を認識できる。「ちゃんと生活してる」「ただ、ここにいる」は最後に確認しておきたい。
そのうえで最後の晩餐としては”定食”を選んだのは、味噌汁と白米、おかずと漬物、といった定食の組み合わせは、最小の量で様々な味や食感を楽しめる幸福度の高い食事だと感じるからだ。
素朴だけど優しい味のお味噌汁、柔らかくあたたかいご飯、シャキシャキとした食感が楽しい漬物、それとメインのおかず。たまにサブの小鉢とデザート。これほどのバリエーションを一気に食べられるのは、定食くらいなのではないだろうか。
コース料理なども様々な料理を堪能できるが、量が多いのと食べる順番が決まっているのが少し窮屈に思う。その分、定食は程よい量で、何で食べ始め、何で食べ終わるかも決められる。そこがいい。充実と自由が両立している、素晴らしい組み合わせだ。
最後の晩餐は、いつになるんだろう。今のところは遠い未来の予定だ。
いつになっても好きなものが食べられるように、まずは健康でいたい。
そして、今からメインのおかずを何にするか考えておきたいと思う。
ちなみに今の候補は、サバの味噌煮か煮込みハンバーグです。
このnoteは、オンラインコミュニティコルクラボの「#週刊お題note 」の企画で書いたものです。
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