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「関係をこじらせない」コツ
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、(職場や学校や家庭で)安心で安全に話し合える“関係”と“環境”を創り出したい人が、パートナーシップについて探究できるフィールドです。
連投115日目。昨日、『関係がこじれないように話し合う約束』の話をしました。今日は、そこを深めてみます。
そもそも、「関係がこじれる」っていうのは、どういう状態のことを言うんでしょう?
・言いたいことが言えない
・聞きたいことが聞けない
・相手のことを信じられなくなる
・相手と目を合わせにくくなる
・相手のことを思い出すと、否定的なことが思い浮かぶ
・自分が相手にあわせると、負けたような感じがする
・元の関係に戻れる感じがしない 等
主だったところを書いてみましたが、いかがでしょう?
こういう経験、ありますよね。たぶん、誰にでも。
昨日の話だと、『関係がこじれないように話し合う約束』をするということは、こういう風にならないようにお互いに意識して、言葉を選び、感情的にならないようにしましょうねという約束をするということです。
で、この機会に、いろいろ調べてみたんです。
関係がこじれるっていうけれど、こじれたんだったら修正すりゃいいじゃん!と思ったんですけど、一度、上のようなこじれた状態になると、なんか元に戻れる感じがしないから、こじれさせたくないってなってるんじゃないかと仮説をたててみました。
「関係づくり」っていいますよね。
関係は「つくる」もの。関係構築ともいいます。この言葉によって、関係が「完成」するイメージがつくられてるんじゃないかと思ったわけです。「関係にひびが入る」という表現も、関係=形あるものという前提が隠れている表現ですしね。
でも、関係って「人と人の間柄(親子関係、恋愛関係)」の意味もありますが、「二つ以上の物事(人、事象)がかかわりあう」という意味もあります。
かかわりあうことが関係なんですよね。だとしたら、本当は、人と人の関係は、そこの廊下の角を曲がる瞬間まで関係なんてモノは存在していなくて、角を曲がって顔をあわせた瞬間に関係が生まれるということになります。(ちょっと、難しい話に聞こえるかな? 大丈夫かな?)
つまり、人と人は、かかわり合う瞬間瞬間に、「毎回、新しく関係をつくっている」というのが正確な状態なのです。
期待通りに反応が返ってくる中で、「前と変わらない関係が、いまここにある」と感じるから、関係が続いているように感じる。
すごく、極端な表現をすると、「お互いに、相手が期待する通りの反応を返すコミュニケーションを行っている」から、変わらない確かな関係があるように思えるだけなんです。
期待通りの反応が返ってこなかったときに、相手を信じられなくなり、目を合わせたり、一緒に過ごしたりすることへも抵抗感が湧いたりするムードが自分に湧き起こってくるのでしょう。
だから、期待は時々、人の関係をややこしくするものなんだって知っておくことです。
そして、「関係がこじれた」「関係がこじれそう」と思ったら、「いったい、自分はどんな期待をしていたんだろう?」って振り返ってみることをおススメします。
期待って無意識にしていたりするから、意識できるだけで、「期待通りだった」「期待通りじゃなかった」と受け取ることができるので、自分自身のコミュニケーションをうまくコントロールできるようになるでしょう。
そうやってコントロールできる自分がいれば、関係をこじらせずに会話するというのも、うまくやれるようになりますからね。試してみましょう。
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