あなたは、「人の可能性を奪う」人になっていないか?
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、安心で安全な関係性の中でベストパフォーマンスが発揮できる人が増えることを心から願って、パートナーシップ研修やセッションも提供しています。
連投108日目。
昨日、久しぶりにある動画を目にしました。
2014年に「TED×sapporo」で行われた植松電機・植松社長のスピーチの動画(約20分)です。
下町ロケットのモデルにもなった方で、年間1万人の子どもたちが見学に訪れる会社の社長さんです。
このスピーチの中で、とても心に残ったことがあります。
それは、学校の勉強よりも飛行機やロケットのことに夢中だった植松少年に、当時の先生が「(学校の勉強もろくにしていない)おまえなんかにロケットなんて開発できるわけがない。どーせむりなんだから、学校の勉強をちゃんとしろ」といった言葉でした。
植松さんは、この「どーせむりという言葉が、人の自身と可能性を奪う」とおっしゃっていました。
そして、「ロケットをつくったこともない人」が言っている「どーせむり」という言葉は、言われてみればなんの根拠もないよな〜ということにも気づかされました。
でも、そういうこと、わたしたちやってますよね。
そう生きたこともない、チャレンジしたこともないことを、やる前から「できない」「無理」って判断している。
よくよく考えたらそうなんですよ。やったことない人が、無理って思うのは当然なんです。ただ、「やったことないから無理」って、実は変な話ですよね。1回2回じゃなく、何度かやった人が、「無理」って言うならまだしも…ですよね。
さらに、1回2回じゃなく、何度かやった人でも、やり方変えずに同じやり方を繰り返しているようでは、結果が変わらなくても不思議じゃないのだから、その人が「無理」っていうのも実は変な話なんですよね。
先生や大人は子どもがやりたいことをサポートするパートナーのはず。
会社の先輩や同僚も、お互いに同じ職場でより良い仕事をする上でのパートナーのはず。
子どもがやってみたいという夢や、同僚が持ち出すアイディアに対して、自分に湧いている「どうせ無理だよ」「難しいよね」という反応を、そのまま言葉にして相手に伝えるのは、人の可能性を奪う行為なんじゃないでしょうか。
”あなたが”やるとしたら無理なのかもしれない。
”あなたが”やるとしたら難しいのかもしれない。
”あなたが”そう感じていることと、未来の現実は、必ずしもイコールで結ばれるとは限りません。
あなたの感覚だけで、可能性を断定できるほど、この世界は小さくありません。あなたの感覚は、あなたの限界を棚上げするために、あなたに世界をそう見せているということもできます。
わたしは、人の可能性を奪う人にはなりたくない。
わたしは、人が可能性を発揮できるように力になりたい。
心からそう願っています。