「悪しき習慣」から抜け出すパートナーシップ
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、(職場や学校や家庭で)安心で安全に話し合える関係と環境を創り出したい人が、パートナーシップについて探究できるフィールドです。コーチHOSUが、パートナーシップを磨くコツ、ポイントを伝授します。
連投119日目。
「ゆでガエル」って聞いたことあります?
ゆで卵みたいにカエルをゆでて食べるんじゃないですよ(笑)例え話のひとつです。
ゆであがったお湯に、カエルを放り込めば、飛び出てくるんですが、常温の水にカエルをいれてからゆでると、カエルは温度の変化に徐々になれれてしまい、命が危ぶまれる温度になっても気づかず、そのまま死んでしまうという例え話(実際には、熱湯に入れたら即死だし、常温から高温になれば逃げるみたいです)です。
要するに、その環境にずっと浸っていると環境が変化していても気づかず、手遅れにならないと気づくことがないので、環境の変化に適応しながら柔軟に対応していくためには、自分たちが慣れている環境を疑ってみることが必要だというビジネスの世界での教訓のひとつです。
「うちはいままでそんなやり方やったことがない」
「このやり方で上手くいってるから、変えなくていい」
こうした発言は、ゆでガエル状態を示す一例ですが、周りでこんなこと言ってる人の声を聞いたことあるでしょう?
いわば、悪しき習慣に浸っていることにも気づいていないし、過去の前例にならう良き習慣だとさえ思っていることも少なくありません。
ゆでガエル状態の人と一緒に仕事をする時に、配慮しておけるとよいことは、「基づいている情報が違う」「大切にしたい基準が違う」「創り出したい価値が違う」という可能性を認めることです。
基づいている情報が違うから、解決のアイディアがズレる。
大切にしたい基準が違うから、作業の優先順位が一致しない。
創り出したい価値が違うから、喜びの大きさが違う。
そういう違いを確認しあう会話は、「自分たちはどんな結果をつくるために一緒に仕事をしているのか」を確認しあう会話にもなります。
そうすると、自分たちがどんな「悪しき習慣」を持ち合わせているのかが見えてくるでしょう。
・(法令に反するとわかっていても)これくらいいいだろうと軽く判断する
・おかしいよねと愚痴では言っているけれど、当の本人には言わない
・指導したいことがあるけれど、辞められたら困るので指導できない
・年上の人に言うのは言いにくいから、ガマンしている
・うるさい人間だと思われたくないから、見て見ぬフリをしている
こういうところが自分たちにあるかも…というのが見えてきた時に、初めて、それが「悪しき習慣」として浮かび上がります。
見えないものは、扱いようがない。
だからこそ、まずは、発見するようにしましょう。
そして、発見したら、それを継続するのか、変えるのか、自分たちで決めていけばよいでしょう。
感情的に、変化を恐れたり、拒んだりする人もいるかもしれませんが、それも後から裏で言うのではなく、きちんとその場で表明していたら、パートナーシップのある職場づくりに一歩前進です。
仕事で結果をつくっていく上では、結論が一致するかどうかも大切ですが、プロセスにパートナーシップがあるかどうかの方が、長期的な組織の未来にとっては重要だと思います。
誰1人として、ゆでガエルにならない(しない)ように、参考にしていただければ幸いです。
記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。