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飽きっぽい私は、はじめることが得意である
私は、よくいろんなことを始める。
そして同じくらい、よく終わらせる。
要するに「飽きっぽい」というだけなのだが、それをあえて「新しいことをはじめるのが好き」と言いかえてみると、なんだか前向きでクリエイティブな感じがする。
この「ポジティブな言い換え」は、昔インドで出会った人に教わった。
ネガティブな言葉を発すると、その言葉がするりと耳から入ってきて、心に住みついてしまうんだよ。だから自分をけなすような言葉を使ったらダメだよ。
その人は、確かに「ポジティブな言い換え」の達人だった。
何かを買うのに1円単位で値切り倒したあと「私、ケチだから」という代わりに「私、節約家だから」と言ったりした。(注:インドでの話だよ)
なるほど「値切る」という行為を「ケチ」とみなすか「節約上手」とみなすかは、それを表現する人の気持ちひとつだ。
自分のどんなにダメな部分だって、それと紙一重のポジティブな言葉で表現することができるかもしれない。
てなことを思い出したのは、今日「私飽きっぽいから、note続かないかも」と思ったことがきっかけだ。
「飽きっぽい」はネガティブだな、と思い、それに代わる言葉を探して、「(続けるのは苦手だけど)はじめるのが得意」という表現を思いついた。
そこで「飽きっぽいから、note続かないかも」の代わりに「はじめるのが得意だから」から始めてみると、不思議なことに、「note続かないかも」という不安げな文章が後ろにつながらない。
その代わり、自然とこんな風に思った。
私ははじめるのが得意だから、もし途中で飽きても、きっとまたはじめられると思うよ。
こうやって言葉は、人をつくるんだ。