メラトベルはな、すごいぞ。
飛ぶぞ。(飛ばない)
※お薬に関する詳細は医師に相談してね。ここでは個人の感想のみ。薬に関する情報は書きません。
しょーじき、今でも「こどもに診断つけちゃった・・・」
「本人はちゃんと集団生活できてるのに、考える間もなく自分は大変なことをしてしまった」みたいな自責の念に駆られることがある。1日3回くらい。
そのたび思い直すのが、
「いや。でも診断おりなかったらメラトベル出なかったし。」
「念のため検査しましょうか^^」と言われて三日後呼ばれて
「今まで気づけなくてすみません。ASDでした。」
「今より眠れないことがあったらメラトベルの…(説明省略)処方しましょうね。」って言われた時はさ、いろんな意味で膝から崩れ落ちそうになったよね。
散々!睡眠で悩んできたのに!!!!!!
そんな薬が!!!!!あっただなんて!!!!!!
わたし過労で入院までしたのに!!!!!!
ぜったいそれ効くじゃん!!!うちの子の眠れない理由それじゃん!!
「今より眠れなかったら!?うちの子が『眠れた』試しなどないが!?」
みたいな。
「子どもが寝なくて困ってるんです」にも200色あるよねって、今なら思える。それ、子どもいる人みんな言うもんね。
だから私が何度も何度も「子供が寝ない」「このままだと親子とも死ぬ」と時に優しく、時に暴徒と化しながら夫に訴えても伝わらなかったわけだ。
夫は比較的高齢で周囲に子持ちが多いし、
夫が周りに聞けば「みんなそんなもんよ」っていうし。
(でた!!!!また「みんなそんなもんよ」!!エンガチョ!!!!!)
そんな深刻なものには感じられなかったのかもしれない。
でも母親の肌感覚として、息子は、このひとは
「脳のスイッチの切り替えができないんだと思う」ということには気づいていて、1歳ごろからずっと主治医に訴えていたの。
「頭の中に膨大な情報と、その日受けた刺激が詰まっていて、脳のスイッチが切れないんだと思います」と。で、抑肝散が処方される。飲んでくれるが、お守り程度というかなんというか・・・効いてる・・・?
処方後の様子
だいたい服用後30分~1時間で眠れる感じ。
本人が喜んで服用していて、「飲めば眠れる」感覚が確かにあるようす。
3歳ちかくなってから「つかれた」「ねむーい」など、発言するようになり、疲労や眠気を自覚できるようにはなりつつも、実際に眠るとなると眠れない。薬も服用のタイミングを誤ったり、服用後のルーティン次第では入眠に苦戦する。
また、やはり「脳の切り替えがへたくそ」なのか、なかなか起きられない。
保育園でのお昼寝が困難になるなど、まだまだ調整が必要なようす。
まあ、あれだ。生まれてきてから、まともに寝られた試しが、ないもんね。
寝ててもだいぶ浅かったしね。
(それでも2歳半以降~割と眠れてはいたと思う。中途覚醒もほぼなかった。睡眠困難→入眠困難に変わった印象)
母は毎日 手帳に服用時間、入眠時間、昼寝の有無、その日影響のあった出来事などを記録して、まとめて主治医に提出し、トライアンドエラーを繰り返している。
ところでさ。子どもが1時間で眠ってくれるって、楽だね。
なにこの世界線。みんなこんな世界で生きてたの?
ワァ!お花畑!きれい!人権!これが人権のかおりなの!?
お子自身もだいぶ、薬があると気持ちが楽なようで、ほんとうに
進んで飲む。さあ寝ようというタイミングで机に出すと自分で袋もって飲もうとするし、手渡すと「ありがと!」飲んでも眠れないと「まま・・・おすくり、おかわりください・・・」
3歳になったばかりの幼児が薬を欲しがる姿。泣ける。
今まで本当にごめん、つらいのは自分ばかりだと思ってた。
何で寝てくれないのってずっと思ってた。
「はやく寝なさいよ」「騒いでたら眠れないよ」「明日早いよ」って何度も言ってた。本当にごめん。ごめん。ごめん。あなたも辛かったのにね。
母がそんなこと言ってたら、余計につらかったよね。本当にごめんね。
おすくり、もらえてよかったね。本当に。
先生がたに、気づいてもらえてよかったね。
追記
先述で「なんでもっと早く!!!!」と思ったのは本当に心情面だけで、
担当してくださっていた先生方にはなんの!恨みもありません。
感謝しかない。
内実ともに、この3年間支えてくれた、まごうことなき命の恩人だからね。
実際1~2歳時代に診断を出すのは不可能だったし、3歳ちょうどで診断も早かったと思う。メラトベル自体、本来6歳~を想定して作ってるお薬ですしね。ええ。
ジーナ式とか、ネントレとか
やらなかったことを悔いてる。(悔いてた)
バナナとか、ヨーグルトとか、メラトニンいっぱい出そうなものを
必死に食べさせてた。呼吸法とかマッサージとかいろいろ試した。
それで眠れる子もいるけど、寝ない子もいますわ。
お薬服用してる様子を見ていてもやっぱり思う。
脳の仕組みがちょっと違う。
さて、大変だぞ。
この人に「眠り方」や「体のやすめかた」を教えるのは。
かくいう私も苦手である。自分のこころとからだの休め方。
いたわり方。
しばらくはお薬に頼りつつ、まずは自分から。
自分をいつくしみ、心と体をやすめる練習をしようね。