遥かなる山へと続く道〜番外編 『北海道一の秘境ダム』〜
『遥かなる山へと続く道③』の番外編として、東の沢ダムまでの道程をご紹介させていただきます。
ペテガリ山荘から東の沢ダムまでは意外と近く
少し歩けば辿り着ける距離にあります。
まずペテガリ山荘から東の沢ダムまでの距離は
約6キロほどです。
時間にして約1時間前後。
東の沢ダムまでの林道は緩やかな下り坂が続き、スタスタと歩いて行くことが出来ます。
ではペテガリ山荘を出発します。
左側にはコイカクシュシビチャリ川があります。林道はこの辺りのみ軽く崩れています。
ペテガリ雨量観測局の横を通過。
続いて左側にペテガリ左岸林道が見えてきます。
実はこの林道
地図には載っていない
一度きりの伐採専用道路です。
このような林道は意外と多く
◯◯ダムと◯◯ダムの区間が繋がっていたり
ソエマツ沢南側の稜線から幌別川上流に抜ける造材道路
もあったりします。
※森林管理署では地図に載っていない林道が掲載された
林班図が購入可能です。
私にとっては、まさに宝の地図といったところでしょうか。新たな発見があると思いますので、ご興味のある方はぜひご購入下さい。
時折林道の脇にはゴミが捨ててあります。。
もちろんここは一般車両が通行出来ませんので
この山を仕事場としている業者さん
が捨てた可能性が高いと思っております(汗)。
自然の恩恵を受けて仕事をさせてもらっている
のに、アダで返すのは余りにも悲しいことです。
L字カーブが現れます。そこには見落としてしまいそうな古い看板が地面に落ちてます。
ここを静内方面に曲がると東の沢ダム方面
そのまま細い道を直進すると東の沢ダム湖のバックウォーター(コイカクシュシビチャリ川がダム湖に流れ込む場所)に行けます。
視界が開け染退橋が見えてきました。
染退橋から眺める東の沢ダム湖。
今度はサッシベチャリ川の上流を眺めてみる。
昔、この山域に足を運んでいた釣り師に話を聞いたところ、V字渓谷だったサッシベチャリ川が東の沢ダムの完成により
あっという間に土砂で埋まったとのこと。
どこの川でも見られる現象だが、ダムや砂防ダムの上流はこのように土砂で埋もれ、平らな流れになっています。
染退橋を過ぎても比較的平らな林道が続きます。路面をよく眺めると、、、バイクのタイヤ痕が。どこから侵入したのでしょうね(笑)?
お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが
高見ダム、東の沢ダム、ペテガリ山荘、日高横断道路、千石トンネル方面へ行くルート
実は4つあります。
グレーゾーン?なので後日、別記事にてその詳細を限定でお伝えします。
※ホワイトなのは今ご紹介させていただいている、神威山荘からの山越えルートです。
染退橋から2キロほどで紅狩橋。人通りが少ないせいか、林道にはヒグマの排泄物が多いです(笑)。
ベニカル沢、サッシビチャリ川、コイカクシュシビチャリ川の合流点、通称三又があった場所。
昔は大木に覆われ、深い渓谷の中を流れていた。その流れには尺オーバーのヤマベや60オーバーのイワナが棲息していたそうです。
80年前のシベチャリ川(静内川)流域の山にご興味がございましたら
今野保著の『秘境釣行記』
をご覧になってみてはいかがでしょうか? 昔話だけではなく、この山域の新たな発見があるかもしれません。
ペテガリ山荘から歩くこと約1時間、北海道一の秘境ダム
東の沢ダムに到着です。
静寂に包み込まれ鏡のような湖面。
東の沢ダムを訪れたいとお考えでしたら
ペテガリ山荘に一泊するのがベスト
かと思います。行程としては
初日〜神威山荘手前→ペテガリ山荘→東の沢ダム→ペテガリ山荘
2日目〜ペテガリ山荘→神威山荘手前
もちろんスマホは圏外なので、こちらも単独での行動は避け、複数人で行くことをオススメします。
最後に、参考までに東の沢ダム堤体から各方面までの距離を
日高横断道路分岐点までは3.5キロ
高見ダム堤体までは約22キロ
日高横断道路の終点、千石トンネルまでは約15キロ
なかなか骨の折れる距離です。。
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