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今さら聞けない…フォニックスって何?おうち英語での取り入れ方3つ

こんにちは、Pegです。
ブログ『わが家はインター。』を運営しながら、2人のバイリンガルキッズを育てています。

今日お話するのは、おうち英語でも大切なフォニックスについて。
実はとっても大切なフォニックス、理解できればすべての英単語の7割は読めるようになるといわれているんです。
しかし、小難しいイメージもあって、おうち英語ではパスされがち。
それだけでなく、日本の英語教育下でフォニックスは教えられていないのです!

こんなに大事なフォニックス学習、日本では取り入れないまま、ガンガン英単語を読ませていくスタイル。
なんとも非効率的~!そして、それがカタカナ発音の元凶になっていくのです…。

そんなフォニックスについての基本、そしておうち英語で取り入れる際のポイントなども、詳しくお伝えしていきますね。

そもそもフォニックスって何?

フォニックスとは、日本語に置き換えると「ひらがな」のようなもの。
そう、英語を読み書きするにあたって、基本中の基本なんです。
アルファベットを学ぶとき、「エービーシーディー…」と読んでいきますよね。
それが、フォニックスにステップアップすると「アッブックッドッ」という読み方になっていきます。

たとえば「Cake」(ケーキ)という単語を読むとき、Cから始まりますが、「シー」とは発音しませんよね。
そう、これは「ケイク」と発音します。C(シー)のサ行ではなく、Kと同じカ行で始まる単語なんです。

わたしたちはCakeなどの基本的な単語を中学校で学んでいるので、当たり前のように読めてしまうのですが、幼児にとってはそうではありません。
フォニックス未習得でCakeという単語を見せたら、「シーエーケーイー」などと発音してしまうでしょう。

これが、フォニックスの威力です。

こんな簡単な単語1つ読むにも、「アッブックッドッ」と発音するフォニックスのルールが頭に入っていないと、なかなか先に進めないのです。

どうして日本ではフォニックスを教えないの?

こんなに大切なフォニックス、どうして日本では授業内容に組み込まれないのでしょうか?
それは、こんな理由が考えられるそうです。

フォニックスで全ての英単語を網羅できないから

フォニックスの読み方で読める英単語は、全体の70%ほどだといわれています。
AからZのフォニックス読みがすべて分かれば、英単語の70%は読めるようになるのです。
しかし、逆に言えば30%はフォニックスのルールに準じない読み方をします。
フォニックスを習得しても、すべての英単語が読めるようになるわけではないのです。

個人的には、全体の70%も読めるようになるなら十分すぎるし、英語教育では絶対に取り入れるべきステップだと思っているのですが、日本では不要だと判断されているようです。

ちなみに、アメリカなど英語圏ではフォニックスを幼稚園で学習します。
小学校に入り、読み書きが本格化するのに備えて、日本語でいう「ひらがな」的立ち位置のフォニックスは、幼児期に学んでおくべき土台なのです。

EFL国の日本では重要視されないから

英語が公用語とされていない国は、大きく分けて2つの分類になります。

1つはESL(English as Second Language)といって、英語を第2言語として扱う国のこと。
具体的には、インドやオランダ、シンガポールなど、母国語はほかにあるけれど英語も主流な国を指します。

もう1つは、EFL(English as Foreign Language)といって、英語をまったくの外国語として扱う国をいいます。
日本、中国、フランス、ロシアなど、日常生活で英語を使うことはないけれど、学校教育では習う国のことですね。

日本は、EFL国。
第2言語として英語を学ぶ必要はなく、あくまで学校教育の中で、最低限の知識を習得できれば十分だと考えられています。
日本では日本語が主流で、日本語さえできれば仕事も見つかるし生きてもいけるので、英語の優先度がそこまで高くないのです。

そういうわけで、日本の子どもに英語を教えるときは、フォニックスで「音」から入るよりも、文の構造や語順など、文法知識から基礎を固めるほうが効率的に学べる、と考えられているそうです。

フォニックスで「音」から英語を学ぶということは、学校の授業だけではなく日常的に英語を耳にする機会がないと、なかなか定着しません。
今の日本では、町中や家庭で日常的に英語を耳にする機会を持つのは難しいですよね。

日本の教育下で、フォニックスはあくまで【ESL国や英語圏でのみ通用する勉強法】と考えられているのだそうです。

家庭でフォニックスを学びたい!

おうち英語をしている親御さんや、今後の英語教育に不安を抱える親御さんは、学校でフォニックスをやってくれないのなら家庭で教えたい!という人も多いと思います。
しかし、フォニックスという難しい響きもあり、なかなか家庭で取り入れる人も少ないでしょう。
ここからは、おうち英語で誰でもトライできるフォニックス導入について解説していきますね。

Youtube動画で楽しく学ぼう

フォニックスは、さまざまなYoutubeチャンネルから動画が出ています。
A~Zのフォニックスを歌にしたものや、フォニックスのキャラクターが出てくるアニメまで、今やフォニックスのコンテンツも選び放題なんですよ。

このほかにも、検索窓で「Phonics for kids」などと検索すると、コンテンツがたくさん出てきます。
歌やアニメ、ナーサリーライムなど、お子さんが好きそうなものを選んで、見てみてくださいね。

CVC単語を読み始めてみよう

お勉強ではないですが、CatやDogなどの簡単な単語から読む練習をしてみるというのも、同時にフォニックスが学べる方法です。

子音+母音+子音の組み合わせで構成される単語を、CVC単語といいます。
このCVC単語は、フォニックスのルールに忠実に読むものなので、フォニックス読みの練習にぴったり!

  • Cat

  • Dog

  • Car

  • Hat

  • Pet

などなど、CVC単語は日常で使う簡単な単語で溢れていますから、ネタが尽きません。
わたしは、活用している教材サイト【Twinkl】でカード教材をダウンロードして使っています。
(検索窓で「CVC words」と入力するとたくさん出てきますよ^^)

先にご紹介したYoutube動画でフォニックス読みが少し分かってきたら、そのとおりにCVC単語を読んでみてください。

Catだったら、「C(クッ)A(エッ)T(トッ)」とバラバラにして読んでみて、最後に「Cat」と発音してあげれば、Catという単語をバラすとこうなるのか~と、理解しやすくなると思います。

マッチングゲームも楽しい

フォニックスやCVC単語を見たり読んだりすることに少しずつ慣れてきたら、マッチングゲームで遊ぶのもおすすめ。

紙とペンでも良し、ホワイトボードでも良し!
家にあるもので簡単に用意できるので、暇つぶしにでも遊んでみてくださいね。

こんな感じで、CVC単語とイラストがマッチできる出題をしてあげるだけ。

ブログ『わが家はインター。』より抜粋

全部を読めなくても、Cが「クッ」と読むことだけでも分かれば、猫のイラストと結び付けやすくなりますね。
ゲーム感覚なので、子どもも楽しんで参加してくれましたよ。
CVC単語は膨大な数があるので、いろんな単語で挑戦してみてくださいね!

まとめ

小難しくてなかなか導入しづらいフォニックス。
実は英語習得においてはとっても大切で、英語圏では幼児期に習うもの!
ただでさえ英語教育で遅れをとっている日本ですから、なるべく小さいうちから英語を身につけさせてあげたいですよね。

そんなときにも一役買うフォニックスを、ご紹介しました。

家庭でも気軽に慣れ親しむことができるフォニックス、ぜひおうち英語の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?


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