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【備忘録】2024年発売ビジュアルノベル「推し」作品TOP10

こんにちは。こんばんは。
Peetaro.です。
今回の記事はタイトル通り、私Peetaro.がプレイした2024年発売のビジュアルノベル「推し」作品TOP10をご紹介いたします。

2024年の新作プレイ本数は35作品。
今回ご紹介する作品を選んだ基準は、シンプルに「この作品好きだよ!」って想いだけです。
批評空間には作品評価を点数として入力してますが、好きな作品を「推し」たい気持ちは点数では推し量れないのですよ。
なので備忘録を兼ねて記事にしました。

もちろんネタバレはありません!

ビジュアルノベル大好きオタクの布教活動のようなものです。
クリア済みの方にはネタバレ感想のリンクを貼っておきました。
併せてお読みいただければ嬉しいです。
それではどうぞお付き合いくださいませ。



■2024年新作「推し」作品10位~7位

10位:死に逝く騎士、異世界に響く断末魔

ブランド : バグシステム
発売日 : 2024-04-26

断末魔ゲーの決定版。
歴史に刻まれる偉大な作品の爆誕です。

2024年新作で一番狂ってる作品です。
前作を超える壮絶さとグルメという狂気。
絶望を極めた至高の娯楽は、きっと後世に語り継がれるでしょう。
あの作品ヤバいよって(褒めてる)

完璧とも言える見事な絶望と、容赦の無い徹底的な地獄に感動すら覚えました。
これは称賛されるべきでしょう。
まじで、まじで素晴らしい!

可愛いヒロイン達がグチャグチャになるんです。
希望のフラグもポキっと折れるんです。
もうね、心の中で号泣するしかないですよ。

自分の趣向にドン引きしながらも推させていただきます。


9位:旭光のマリアージュ

ブランド : ensemble
発売日 : 2024-08-30

突如現れた完全なるダークホース。
新たな名作が誕生しました。

2024年新作で最も期待を超えた作品です。
正直かなり驚かされました。面白かった。
作品から受け取るメッセージに刺さるものがあれば、人によっては「傑作」と評しても不思議ではありません。

ダークファンタジーと復讐譚の相性が抜群。
主人公やヒロイン達の感情表現が巧みゆえに物語への没入感も高く、エンターテイメント作品としても優秀です。

物語の構成も独特なため、ルートごとに明かされていく真相に驚かされ、気づけば物語の深みへどんどん引き込まれていく感覚がありました。
展開に好みはあれど、作品として完成度は非常に高いと言えます。
それを理由として多くの方に評価される作品だったと思いますし、実際そのように認識しています。

エロゲ界を賑わせた話題作に敬意を表し推させていただきます。



8位:アンラベル・トリガー

ブランド : Archive
発売日 : 2024-03-29

絶対的なエンターテイメント性。
誰にでもオススメできる良作です。

2024年新作で最もエンタメ性を感じた作品です。
純粋に物語の展開そのものが面白かった。
ビジュアルノベル作品の魅力とは色々な要素が織り交ざり構成されていますが、本作はシンプルに物語そのものが最大の魅力でした。
最初から最後までずっと面白い!!

その理由を端的に言えば、ストーリーのテンポが良かったんです。
起承転結がスムーズで、次から次へと変わる状況に散りばめられる伏線、丁度良いタイミングで起きる重要イベント。
もう先を知りたくてどんどん読めてしまう。
世界観や設定も非常に理解しやすいので、展開を追うだけならば難しい事を考える必要もない。
それゆえ中弛みも一切なく、一定のスピード感を保って最後まで駆け抜けた印象です。
これって結構凄いことだなと。
だって常に興味関心を引く仕掛けを入れないと続かないですからね。

誰にでも安心してオススメできる作品として推させていただきます。


7位:鏖呪ノ嶼

ブランド : CLOCKUP  
発売日 : 2024-05-31

ストイックな物語に一切の無駄なし。
呪いと縁に由来する”濃縮”された人間ドラマ。

2024年新作で最もストイックな作品です。
物語の引き算が秀逸で、展開もスピーディ。
呪いというと霊能的なホラーを思い浮かべますが、本作は呪術ホラーでなく、あくまで呪いと縁による人間ドラマ。
この作品の立ち位置がガシッと定まっていたからこそ、短いながらもギュッと濃縮された人間ドラマが描かれていました。

閉塞的で陰の雰囲気が充満したダークな作風。
そして、暴力的で反道徳的な内容を人生経験を積んだ中年男性主人公の視点で描いたハードボイルドミステリーな作風。
この二つの要素は非常に相性が良く、物語では見事なマリアージュを見せてくれます。
興味さえあればぜひプレイしていただきたい。
マジでめっちゃ面白いから。

カッコ良いオジサンが活躍する貴重な作品としても推させていただきます。


6位:スカイコード

ブランド : MELLOW
発売日 : 2024-05-31

この作品になら自分の感情の全部を渡してもいい。
心を侵す青春の光と影の物語。

2024年新作で最も途方に暮れた作品です。
この作品をどう受け止めたらよいのか。
その答えは未だ出ていません。
忘れられないほど心に刻まれながら、想いを受け止めきれず途方に暮れてしまうような……ああ、もうよく分かんない。

物語の内容や登場人物たちの想いに全然共感が出来ないのに、それでも好きなんです。
この相反する感情が説明できないからこそ、途方に暮れているんですよね。
自分の感情に土足で乗り込んできて強制的に引っ張られてしまうような、心穏やかではいられない物語でした。
プレイしていても感情が抗うんですよ。
こんなのおかしいって。
それでも惹きつけられてしまう不思議な魅力があるんですよね。

どうやっても記憶に残る強烈な作品として推させていただきます。



5位:リルヤとナツカの純白な嘘(全年齢)

ブランド : FrontWing
発売日 : 2024-07-25

リルナツめっっっちゃ良かった!
百合の尊さを堪能する愛の物語でした。

テーマ性と言葉の美しさならば2024年新作TOPの作品です。
ブッ刺さりました。
盲目の天才画家リルヤと元気で純粋なナツカ。
二人の信頼関係には言葉には出来ないような尊さの極みがありました。

喪失を抱えた少女たちの嘘と真実を巡るミステリーもので、テキストは地の文を極力排し、会話劇を中心に物語が進行する心地よさも魅力です。
発せられた言葉の意味や、表層には見えない感情を読み解いていく推理の過程が、物語を読み進める楽しさになっていました。

ただ物語の本質は何かと言えば、「純白の嘘」に至るロジックではなく、その嘘の中に隠された想いそのもの。
この答えに至る過程で出会う数々の素敵な言葉こそ、本作の価値でありました。

百合物語としても優秀ですので推させていただきます。


4位:飢えた子羊(全年齢)

ブランド : Zerocreation Games
発売日 : 2024-04-23

圧巻の出来栄えだった。
何もかもが素晴らしい。

2024年新作でビジュアルノベルとして最も高いクオリティを誇る作品です。
これが1,200円でプレイできるなんて異常事態です。
プレイ時間も10時間程のコンパクトなボリュームに反し、中身は濃密な人間ドラマが描かれています。

中国明朝末期の史実を舞台に、人買いと子羊と喩えられた少女が旅をする中で、情緒を掻き乱す心の葛藤や機微が丁寧に表現されていました。
物語全体を通して重苦しい雰囲気に支配され、飢餓と乱世によるままならない極限の状況が、プレイヤーにどうしようもない絶望的な世界への共感を促してきます。

特に注目していただきたいのは意味を持たせた「選択肢」の扱い。
そこから派生するエンディングが素晴らしいのです。
これはビジュアルノベルを構成する要素の全てが高水準であったからでしょう。
ビジュアルノベルの素晴らしさが詰まった秀作として推させていただきます。




■2024年新作「推し」作品TOP3

3位:ムーン・ゴースト

ブランド : Purple software
発売日 : 2024-10-25

ただただ好きな作品です。
物語が本当に優しいんですよ。

2024年新作で最も優しい作品です。
桜の咲き誇る月面の庭園を舞台にアンドロイドと幽霊のふれあいを描くなかで、心の栄養となる学びを得るメッセージ性に優れた作品です。
じわりじわりと優しさが心に沁み込んできて、読後は心が浄化されるような余韻に浸れました。

ミドルボリュームのなかにエンターテイメント性とメッセージ性がバランス良く整い、冗長さも無くコンパクトにまとまっています。
そのため、難しいこと考えなくても心で物語の良さを感じることができるのも魅力でした。
泣きゲー好きの方にオススメいたします。

『アマツツミ』や『アオイトリ』を手掛けた御影さんのシナリオってだけでも推しの理由になりますし、なにより善意の可能性に希望を見ることが出来るのが本当に大好き。


2位:たねつみの歌(全年齢)

ブランド : ANIPLEX.EXE
発売日 : 2024-12-13

家族の繋がりを描いた傑作です。
感動がレべチだった。

旧作を含め2024年プレイした全ての作品の中で一番泣かされた作品です。
最初から最後までずっと面白くて、ドキドキして、ハラハラして、泣けて泣けて、夢中になって物語に没入してしまいました。
シナリオが良すぎます。

本作をプレイして驚いたのは企画・シナリオを手掛けたKazuki氏の類まれなる発想力と物語の独創性、そしてテーマに対する真摯な姿勢と得られた説得力の高さでした。
人間の想像力の可能性を見た気がします。
心から素晴らしいものであったと感動しました。

物語が伝える感動に、ロープライスもフルプライスも関係ありません。
読後に受け取る作品に込められた想いやメッセージに価値を見出せるかどうかだと思います。
自分が受け取った物語の答えは、それはそれは素晴らしいものでした。
涙が止まらないほど感動するものでした。
どうかたくさんの方に受け取ってもらいたい。
ゆえに激推しさせていただきます。



1位:プトリカ1st.cut(全年齢)

ブランド : トトメトリ(同人)
発売日 : 2024-10-07

この物語は毒です。
しかも、とんでもない猛毒。

2024年新作で最も美しい作品です。
同人サークル「トトメトリ」が放つ煌めきは、心を狂わせるほど強烈なものでした。
「ショットガンに撃ち抜かれるような愛憎劇」とは上手く喩えたものですよ、ほんとに。

愛という感情こそ最上の美であると錯覚してしまうほど、本作で貫かれた愛は高潔で、宝石のような煌めきを放つ極上の美しさでした。
物語が伝える”想いの力”って本当に凄いんです。
心が猛毒に侵されようとも、美しかったという感情がすべて。
どうやっても好きが止まりません。
ゆえに1位とさせていただきました。

3部作の一作目にあたりますが、単品で完結していますのでご安心を。
儚さや切なさの表現が繊細な美しい物語を好む方にオススメいたします。




■2024年新作「推し」作品特別枠

これまでに紹介した作品達と好きの基準が少し異なるので、特別枠として2作だけ紹介します。

殿堂入り枠 : 同級生2リメイク

ブランド : FG REMAKE
発売日 : 2024-06-28

同級生2とは”体験する恋愛ドラマ”
エロゲ界に輝く歴史的名作です。

推しとかじゃなくて、殿堂入りとして。
やっぱり同級生2は特別なんです。
想い出のヒロインだった唯と桜子にまた会えるってだけで価値がありました。

コンシューマ版でプレイ済みですが、攻略難易度の高さに完全敗北。
そのリベンジではないですが、今回のリメイクでようやく自分の中の『同級生2』を終えることが出来ました。

特筆したいのはすめらぎ琥珀さんの新ビジュアル。
オリジナル版の竹井正樹さんの原画に思い入れがあり慣れ親しんでいても、すめらぎ琥珀さんのリメイク原画は至高でした。
オリジナル原画へのリスペクトを感じます。
抜群に上手い塩梅で思い出のビジュアルが蘇ってくる喜びがありました。
完全なる別物ではなくて、オリジナル原画を見た時と同じ感情を抱かせるような再現度を実現させながら新しい感動もある。
こういうリメイクならどんどんやって欲しいですね。

時代を超えた名作として推させていただきます。



エロ枠 : シークレット・ラブ(仮)

ブランド : HOOKSOFT
発売日 : 2024-07-26

チラがモロになるエロ。
「ムチムチだからムクムクした」である。

ネタ枠です。でも好きなので。
めっちゃエロかったんで。
たまんなかったんで。
イチャラブ最高だったんで。

恋愛ファーストならではのエロスこそチラリズムの本質。
記号的抜きゲーよりも良いえっち具合してる。
ああ、ここで多くは語るまい。
詳しくはネタバレ感想記事を読んでw
エロくて良かったよって書いただけなのに、note活動ではじめて18禁指定になってしまった娯楽記事です。
この作品はネタバレとかそんなの些末なことなのですよ。

うん。エロかったので推します。



■最後にまとめ

2024年はビジュアルノベル大豊作の1年でした。
なかでもローミドルプライス作品の勢いが凄かった。
今回選ばせていただいた上位5作の全てがローミドルプライス作品です。
しかも、そのうちの4作は全年齢。
エロいの見たい気持ちもありますが、作品が素晴らしければ文句は無いので、2025年もこのカテゴリ作品には期待したいですね。

2024年は良い作品にたくさん出会えて幸せでした。
2025年もどんどん新作を買ってプレイしますので!
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。

2025年もよろしくお願いいたします!

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