歪んでないはつまらない

歪みというか無駄なもの、または欠点間違いだと思われるものか。

この記事で言いたいことをまとめるとこちら。
・無駄を省き過ぎたものは味気ない。
・歪みは目的で使い分けたい。
・文も絵も人も歪みは同時に個性であり長所。無理に均さないで。

いま、暇な気がするぜ、という方はよければ本文もどうぞ。


論理的な作文が苦手で、特に人に説明するという行為が致命的に下手すぎたわたしは要点だけまとめられるよう努力したことがありまして。(努力むなしくまだ苦手)
そうして出来上がった無駄のない文章のなんたる味気ないことか。
いやいいんす、あってるんですよ!
炊飯器の説明書にどういう操作をしたらいかに愉快かとかいちいち書いてたらいつまでもご飯が炊けません…!

特に情報が向こうから殴りに来るようなこのネット社会、1秒でもはやく必要な情報を探せるようわかりやすさの追及に必死です。
さもないと寿命来ちゃうので。
要は適材適所、必要な時に簡潔に述べられる能力あって結構。
使い分けしたいねってこと。

で、そのつまらんは文章以外に絵にも感じたことで。
線の歪みやデッサンの狂いを整えて完成した絵を見る時、どうにもラフにあった良さが消えて味気なくなってしまったということがあります。
しばしばあります。もう毎回です。泣いてます。
改めてラフを見直した時、ぐっちゃぐちゃで何描いてるかもわからない、あきらかに無駄な線の多い状態なのに、なぜかその方が魅力的で。
そもそも「こんな感じで良さそうだ、ここから清書しよう!」って段階でラフの工程を完成としてるはずなので、そこに一度何らかの魅力を見たはず。
そこから整えていった結果魅力がなくなってしまったと言うなら、魅力は消してしまった歪みの中にあったということになります。
かといって明らかに不要な部分があるのも事実。

ここで重要なのは目的に対しての要不要の問題ってことです。
迫力あるシーンを描きたいという目的の時、綺麗に整ってるだけじゃ躍動感に欠けてしまう!
逆に、使用方法の図解なんかに変に奥行きがついてたら状況がわかりにくくて説明にならない!

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そういうことか。
別の場合にはいらないものでも、やりたいことに合ってる歪みはなくしちゃいかんのね。

これってさらに人にも言えるのでは?
短所は長所と表裏一体!ってなんのこっちゃてピンとこない人もいるかもですが、凹んでるってことは裏側から見たら突出してるってことです!ますますわからんね!
どこかで煙たがられる性格してたって、また別の場所では必要とされることもある。必ずしも無理に自分を捻じ曲げて周りに合わせる必要はなくて、合う場所を探した方が良いこともあるよって。
もちろんここにいたいって場所があるなら自分が合わせるのも必要ですが。

とにかく、全く歪みのないものがつまらないとは何にでも言えること。
ただ誰かにめっちゃ刺さるということはそれだけ受け付けない人もいるってことで、アンチも生みやすくなる。
だから広く人気を得たいものは大抵当たりさわりなく整ってるけど…
それが!お行儀良くてつまらないんじゃ!!
でも本当に好かれるものって、整ってる中にすこーしだけ欠点とも言えるものをあえて入れ込まれてることが多い気がします。そのちょっとの歪みに人は知らず惹かれるんじゃないかってね。

はー、ちょこちょこ思ってたことぶちまけられてちょいすっきり。
今の時代こんなんいくらでも言われてると思うけど、同時に少しでも周囲から浮いてると叩かれる、自由にできない、みたいな息苦しい空気も感じていて、いつでも繋がる世界は皮肉にも窮屈だなとさえ思います。
すべてが平らに均されちゃったらつまらないよ!
歪むことを恐れないで、自分らしく尖っていきましょ。

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