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生きることは、もろさを認めること

noteを読んでいて最近気がついたこと。まだ、比較的新しいプラットフォームだからか、結構個人的な話が増えている気がする。まだ、「狭い」感じなので、「ここだけの話」が出来るんですね。

これがFacebookだとそうはいかない。誰が何人友達がいて、誰と誰が繋がっていてというのが全て可視化されているし、自分が友達の投稿にしたコメントが、別の友達に読まれたりする。

noteはまだそれがないので、本当に、目の前にあるコンテンツだけと向き合える(それはそれでUX的に不便なことはありますよ。でもそれは置いといて。)

偶然かも知れないし、月の引力やら宇宙の力やらが関係しているのかも知れないけど(私は60%くらいならスピ好きな人です。でも相手を選んで話していますw)、結構不安、辛い、という人がこの数週間多いような気がする。年が明けてがんばるぞー!と目標を立てたあと、現実とのギャップにはぁ〜となる人が多いのかも知れない。私もそうだけど。

そんなみなさんの悩みを読んでいて、もう何度も「それってブレネーが言ってること!」と思ったので、ちょっと書かせて下さい。

本人特定できないように名前は出していません。「これ、私のこと!」と気がついて削除希望される方はご連絡下さいね。

とある方は、「新しいコミュニティにはいっていくのは疲れるけど、実はコミュニティを探し求めているんだ」と書かれていたのですが、これはブレネーも「人間というのはコネクション(日本語的ないわゆる『コネ』ではなくて、『つながり』のこと)が必要な生き物。もうこれは脳にインプットされている」というお話。つながりイコール心の支えみたいな感じだと私は理解しています。つながりが無いからネットでの匿名誹謗中傷や虐待なんかが横行してします。

また別のある方は、「現実味とかリアルって、人の「負け顔」や「失敗」の中にあるのかもしれない。どんな立場でも、負け顔しっかり見せられる人の方がきっと強い。それはnoteの記事見ていても思うことで、リアルを書けている人の文章ってやっぱり面白い。」と書かれていて、これもまさにブレネーが言っているVulnerabilityをうけとめること。

バルネラビリティって日本語に訳すのが超難しいんですけど、要するに「自分の心のもろさを認めて、隠さずにいること」です。意訳すると、「心を開くこと」でもあります。このあたりは、もう何度も何度もブログに書いているので、詳しく知りたい方はこちらを読んでいただければ嬉しいのですが、例を出すと「会社を辞めて独立したいけど、失敗が怖い」とか「好きな人に告白したいけどなんて言われるか不安」「不妊がずっと続いていて、家族や友達に子供はまだ?と言われると泣きそうになる」「クレジットカード借金が膨らんでいることを彼氏に言っていない」「子供の学校でのいじめ」「病気をしていることを周りに言えない」「鬱や不安症で何も出来ないことに罪悪感を感じる」「浮気していることを配偶者に打ち明ける」「離婚して始めてのデート」などなど、考えるだけでぐあ〜〜、もうやだ。ってなることって、みんなあると思うんです。

これを、無視し続ければ消え去ってくれるかのようにお酒や甘い物でストレス食いしたり、傷つきたくないから何も行動しないでいると、「心からつながる」ことが出来ずに逆に自分がすごくキツくなるんですね。

ソーシャルワーカーで研究者のブレネー・ブラウンはこういうときに心を開いて、怖くてももろさをさらけ出すことによって、本当のつながりが得られると説いています。

生きることは、もろさを認めること。

でもバルネラビリティ=弱さではないとブレネーは言います。なぜなら、自分の心のもろさをさらけだすには、勇気が必要だから。

これも前に貼ったことのある動画ですが、「傷つく心の力」というブレネーのやったTED トーク。(日本語字幕が出ない場合は歯車アイコンをクリック)これすごく大事なメッセージなので何度でもシェアします。

仕事、容貌、恋愛など、すべて完璧な人と、「今日こんな失敗しちゃって落ち込んだけど、私はそれでも生きる価値のある人間だ」って正直にいう人、どちらに親近感をもちますか?私は断然後者です。完璧な人なんていないし、「今日こんなこと言われてすごく傷ついた」とか、正直に打ち明けてくれる人を私は友達と呼びたい。

他人をdisることなく、「みんなちがって、みんないい」の精神で、でも、できないことにはきちんとBoundary(境界)を持って「出来ません」と断れる。(これ特に日本人に難しいと思う)

これがブレネーの説くWholehearted Living、心からの生き方です。

ちょっと話がずれますが、ブレネーによると、他人をジャッジする、つまり相手や状況の詳細も知らないのに勝手に決めつけることって、自分が自信がないことに関してが一番多いんですって。だから例えば自分は生きがいのある良い仕事をしている、と思えている人は他人の仕事に関して色々言わない。だからこそ、子育てに関するジャッジメントってもうすごいじゃないですか。やれ仕事を優先すると悪い母親だの、こうするべきああするべき、って。いかにみんな子育てに自信がないかがよくわかります。こういうとき、あえて「私は子育て自信無いけど、私には私のやりかたがあるし、他人の意見は気にしない」って言えることも、Wholehearted Livingのひとつだと思います。

ブレネーの教えのことを書き出すとすごく情熱的になってしまうので、長くなりましたが、この教えを日本でもどんどん広めて行きたいと思っています。本のアイデアもあります。「勇気を出して、こころからの生き方をしたい」という方、よかったらFacebookにあるグループにいらっしゃいませんか?

Wholehearted Living (ブレネー・ブラウンの本について語ろう)

Facebookなのでもちろん全部無料ですし、変な情報商材を売りつけたりとかしません。いちおう承認制にしているのは、勇気を出して自分のもろさを正直に語れる人に入ってきて欲しいからです。私と数人のメンバーは、ブレネーが主催するオンラインコースのLiving Brave Semester に今参加しているので、そのトピックが多いですが、ブレネーが好きな人なら誰でも参加可能です。

最後に、彼女の本で日本語で読めるものは、

本当の勇気は、「弱さ」を認めること (原題 Daring Greatly) と

「ネガティブな感情」の魔法 (原題 The Gift of Imperfection)

です。おすすめ!

ブレネー・ブラウンについてもっと知りたい方は、私のブログで彼女の本について詳しく書いていますので、ブレネー・ブラウンタグのページをどうぞ。

最後に、noteでもブレネー・ブラウンのマガジン作りました。

https://note.mu/peerless/m/m832ed8d95d33

もろさを悪いものととらえずに、逆に自分の勇気のかけらだと思って下さい。コメント、質問、いつでも受け付けています。

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ピアレス ゆかり

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Blog:縁もゆかりもhttp://japanese.yukaripeerless.ca/

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