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夕食の片付けもせず、期間限定という言葉につられてコンビニスイーツを買うかの如く、この時間を逃すまいとベランダから眺める景色に誘われる午後8時前。 小学校のグランドにはナイター用のライトが煌々と白く光り、遠くからでも虫たちの集会所になることが想像できる。 夕立を降らせた雲が役目を終え、伸びやかにピンク色のドレスを着て空を舞う今、西の街へ越してきて半年経ったことを考えた。 旅行者だったわたしが住人になったと感じたいくつかの観点にまつわる思いを書き記す。 —————————————