コインパーキング -キリトリ
人は一生交わることはないであろう誰かを
1日何人見ているのか。
バスの窓を走るように流れるあのスーツの人だかりや、何度も繰り返し使われているであろう百貨店の紙袋を持ったおばあちゃん。
どこにいても、どこかに行く途中でも、家にいても「誰か」がいる。
その場面は誰が主人公なのか、
それは誰が決めてもいいから、私はいつも勝手に物語を見つける。
毎日ベランダに出ると必ずそこにある景色は区分けされたコンクリート。
仕事、子供の塾のお迎え、恋人に会うため、または、近くの家に帰ってくる人