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5月中の承認見送りのアビガン、投与から2週間の効果は

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家族が新型コロナウイルスに罹患し、現在闘病中。離れて住む家族はこの事態にどう向き合っているのか、ほぼリアルタイムに更新中。気になった方は、「新型コロナウイルスに罹患、家族がいまできること」からお読みください。
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新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されているアビガンについて、政府は有効性が確認できないとして5月中の薬事承認を見送った。母がアビガンの投与を始めて2週間。現時点で退院できていない状況で、その効果について語るのは時期尚早かもしれない。しかしながら、一定の症状緩和が見られたため、その詳細について述べたい。現在アビガンは、臨床研究段階であり、科学的根拠が示されていないため、あくまで母の場合ということで参考程度にとどめてほしい。

まず母の症状だが、発熱から2週間、一時は38.8度まで上がるなど高熱が続いていた。それに伴って、激しい頭痛に見舞われていたという。アビガン投与から4日ほど経ったあたりから、熱は平熱まで下がり頭痛も収まってきた。何よりも大きい変化は、顔色が良くなり気力が戻ってきたことだ。アビガンを投与するまでは、電話もする気力がおきず、寝たきりの状態が続いていた。嗅覚が鈍くなっていることにも気づかなかったほどである。それが徐々に電話で話す時間も長くなってきた。

目に見える症状の変化以外に、肺の状態にも回復が見られた。入院当初は、肺の周囲が白くなっており、進行すると一気に肺全体が白くなる危険があった。医師曰くそのスピードの速さがコロナ特有だという。これまでにレントゲンを5回撮っているが、白さは徐々に消え正常な状態に戻ってきているという。

このまま快復に向かうと思われていたが、まもなく投与から2週間が経とうという12日目に異変が起きた。再び38度台の高熱が出てしまったのだ。さらに、全身に発疹も出た。症状が軽くなり安心しきっていた矢先のことで、本人はショックだっただろう。解熱のために、カロナールを服用したところ、数日で熱は治まった。発疹の原因については、血液検査を実施したが、詳細は不明である。当初疑ったカロナールの影響ではなく、アビガンの投与によるものか、コロナによる症状なのかは分かっていない。しかし、快復に向かうコロナの後期の患者で同様の症状が見られている事例もあるという。

アビガンの副作用については、当初説明があった通り、肝機能が低下傾向にあるようだが、症状としてはないという。引き続き、症状を注視したいと思う。

(つづく)

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