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濃厚接触者の父も陽性で共倒れ、バタバタの入院劇

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家族が新型コロナウイルスに罹患し、現在闘病中。離れて住む家族はこの事態にどう向き合っているのか、ほぼリアルタイムに更新中。気になった方は、「新型コロナウイルスに罹患、家族がいまできること」からお読みください。
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嫌な予感が的中した。母が入院した翌日、同居する父も濃厚接触者としてドライブスルー方式によるPCR検査を実施。さらに翌日には陽性との結果が出たため、入院が決まった。

父は初め、母とは別の軽症者を受け入れている病院に入院が決まっていた。実は、父の方が母よりも1週間近く前に発熱。母が高熱で苦しみ始めた頃には熱が下がり、症状が見られなくなっていたため、軽症者と判定されたのだろう。私の見立てでは、先に父がコロナに罹患し母に感染。父自身は既に完治していると思っていたが、まさかの陽性反応。まだ体内にウイルスが残っていたということだろうか。

両親が同時に入院という、今までにない経験となった。父の仕事はどうなるのか。ただでさえ母のことで落胆していた父が、今度は自分の心配もしなくてはならなくなった。これまでは父が母の連絡網的機能を果たしていたが、それも途絶えてしまった。父はこれまで入院経験がない上、これまで身の回りのことを全てやってくれていた母の手が借りられない状態では、入院準備だけでも苦労したに違いない。

その後、母から同じ病院のそれも隣の部屋に父が転院したとの連絡があった。正しくは、転院ではなく、入院する前に入院先の変更があったということだ。後から聞いた話だが、母の主治医が病室を訪れた際、父の入院の話を聞き、それなら同じ病院でと便宜を図ってくれたらしいのだ。

これは私達家族にとって、とてもありがたい話だった。

簡単に病室間は行き来できないものの、両親はお互いの顔を見て励まし合うことができるようになった。特に症状の重い母にとっては、身近に父がいることで安心したことだろう。病院が同じだけでなく、主治医も同じだったため、私にとっても好都合だった。病院をまたいで問い合わせるような煩雑さはなくなり、両親の状況をいっぺんに聞くことができるからだ。

こうして、両親ともにコロナの入院生活が始まった。

(つづく)

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