院内感染対策が徹底された入院生活、抗原検査キットの結果は偽陰性
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家族が新型コロナウイルスに罹患し、現在闘病中。離れて住む家族はこの事態にどう向き合っているのか、ほぼリアルタイムに更新中。気になった方は、「新型コロナウイルスに罹患、家族がいまできること」からお読みください。
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母の入院生活は3週間以上が経過し、長期戦を覚悟しなければならなくなってきている。周りのコロナ患者は次々と退院していく中で、焦りが出始めてきた。父も早々に退院したことで、話し相手がいなくなってしまったため、私がほぼ毎日テレビ電話をしている。
部屋に閉じこもったstay room生活は依然として変わっていない。PCR検査や血液検査、検温などの際は防護服を着た医師や看護師が部屋を訪れる。食事も同じように持ってきてもらえる。
唯一、レントゲン撮影の際には、看護師に連れ立って部屋を出て、同じフロアの病室の並びにある部屋で行う。階をまたがず移動できるため、エレベータや階段を経由することはない。このため、感染を最小限に留めている。母の病室は感染症患者が入院する病棟にあり、コロナ以外の患者も入院している。このため、ウイルスの感染を防ぐビニールカーテンで、廊下の中央を仕切っている。
病院内には、美容室やエステサロンなども完備されているが、このような状況なので利用はできない。また、以前にも書いたが、売店にも行けないため、看護師に欲しいものを伝えて買ってきてもらう必要がある。最近になって、商品リスト以外に売店の陳列棚を撮影した写真をもらえたことで、注文しやすくなったようだ。大好きなチョコレートも注文できたという。なお、血液検査の日であっても食事制限は一切ないため、病院食の3食以外に何を食べても良い。
最近では、辛い症状はなくなり元気な状態である。しかしながら、PCR検査を定期的に行っているものの、陽性が続いている。そんな中、5月に承認された新型コロナウイルスの抗原検査キットが病院に到着し、治験者として選ばれた。要はPCR検査の簡易版で、医師が検体を採取する必要がある。PCR検査のように綿棒で鼻の粘膜を取るもの。30分ほどで検出できる手軽さはあるものの、PCR検査に比べて感度が低いため、陽性の場合には確定となるが、陰性の場合には確定の診断を出せない。
直近に保健所を介したPCR検査で陽性となっていた母がこの抗原検査キットを使ったところ、陰性が出た。この結果が意味するところは、おそらく偽陰性が出たということだろう。こうしてデータを積み上げていくことで、キットの精度が上がっていくことを期待したい。退院の条件には、今のところPCR検査の結果しか使えないため、まだまだ先は長そうである。
(つづく)
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