保健所から届いた謎の入院勧告通知、その正体とは
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家族が新型コロナウイルスに罹患し、現在闘病中。離れて住む家族はこの事態にどう向き合っているのか、ほぼリアルタイムに更新中。気になった方は、「新型コロナウイルスに罹患、家族がいまできること」からお読みください。
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入院から3週間が経とうとしている頃、保健所から一通の手紙が母の元に届いた。管轄の保健所長名で「入院勧告通知書」と書かれていた。病院にいったん届き、担当医が母の病室に持ってきたものらしいが、内容が不可解なのである。
要は「PCR検査で陽性が出たので、○月○日~○月○日まで入院せよ」という内容なのだが、日付がまるででたらめなのだ。既に入院している母の身からすると今更であるし、その期間が過ぎていることから、では退院していいのかという疑問も残る。担当医曰く、「こういう勧告通知書が病院に来るのは初めて」という。
後日、保健所に問い合わせてみたところ、以下のような回答をもらった。新型コロナウイルスは指定感染症として定められているため、書面で入院勧告を通知されるものである。入院期間はあくまで形式上のものであり、延長が必要であれば改めて通知するとのことだった。
保健所の担当者によれば、全ての患者に通知書類を送付しているとのことだった。しかし、父にはこの通知書が届いていなかったり、母が入院中の病院にはこれまでに通知書が届いたことはないという事実の齟齬が生じていて、真相は分かっていない。PCR検査などで保健所も逼迫していることから、こうした書類の作成などに手が回っていないのかもしれない。簡素化できるところは、是非していただきたい。
長引く入院で気になっているのが、入院費の問題である。投与していたアビガンについては、未承認薬品で研究対象であるため、患者に費用負担はない。あとは、検査費や部屋代などの入院費がいくらかかるのかだが、まだ明らかになっていない。所得に応じて保健所が審査し、後日病院から請求が来るという。高くても月2万円程度とのことだ。審査には1~2ヶ月かかる模様である。最近、コロナ患者を受け入れている病院の経営破たんの危機が報じられている。両親が入院している病院も、コロナ患者を多く受け入れているが、未だ国からの財政支援はなく、困窮しているという。第二波も懸念されることから、1日も早い対応を切に願う。
(つづく)
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