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てぃ先生のスキルから学ぶこと

園児への言葉がけから

先日のテレビ番組「嗚呼!!みんなの動物園」で、てぃ先生が保護猫を預かるという番組がありました。

ここ数年私も保護猫について気になっていたこともあり、そのことを取り上げているテレビ番組をよく見ています。
てぃ先生が保護猫を預かる様子の他に、てい先生の園児とのかかわりの様子についても紹介されいました。

4歳児の子どもたちが給食を食べている場面で、
園児   「なんさいだと思う?」
てぃ先生 「ごはんをいっぱい食べているということは・・・5歳かな。」
園児   「4さいだよ~。」

こんなやりとりを他の4歳児の子どもたち3名とされていました。
矢継ぎ早の同じ質問に「さっきと同じだよ・・・。」という気持ちになってしまかもしれませんが、てぃ先生は一人一人ていねいに受け答えをしていました。
4歳児というと、友達と同じ質問であろうと「ねえねえ、私は?私は?」という発達段階であることを考慮しての対応でした。
さらには、歳を聞かれたならば、普通は「○歳」とストレートに答えがちですよね。
でも、てぃ先生は、その受け答えの中に子どもたちが成長するための言葉を挟んでいるんですよね。
「○○をいっぱい食べているということは」
の言葉ですね。

この言葉を子どもたちが聞くことで、
🔸私が給食を食べている様子を見てくれているんだ
🔸私が食べていることをほめてもらっている(量にかかわらず)

「5歳かな」
🔸お兄さんお姉さんのように年上に見てもらえている
🔸成長している自分を確認できた

子どもたちは、そんな感覚を覚えたのではないでしょうか。
たった一言をやりとりの間に挟むだけで、言葉だけでは表せない心地よさを子どもたちは味わえたと思います。

やりとりが上手いなあと感じます。

でも、このことは、てぃ先生にしかできないことではありませんよね。
保育士さんなら定番の答え方としてパターン化できることですし、アレンジもしやすいかなと思います。
🔸牛乳をそれくらい飲んだということは・・・
🔸苦手なトマトもそれくらい食べたということは・・・

なんていうアレンジもしやすいかなと思います。
ただ、子どもたち同士の競争意識や全部食べなくてはいけないんだという意識にはならないように注意しなくてはなりません。

保育士さんだけでなく、家庭でも子どもたちが「これでいいんだ」「成長しているんだ」と安心感が持てる言葉を日常の会話に盛り込むことができたらいいですね。
とはいえ、そう思っていてもなかなかできないものです・・・。
なぜなのでしょう。

思い切って言いますね。
一つの要因としては、大人側がそういう言葉をかけられて育っていないからというのがあるかもしれません。

人間は教育されて育ちます。
たたかれて育った子どもが親になったとき、子どもをたたいてしまう傾向があるのではと思います。そうであれば、孫はどんな育てられ方をするでしょう。
罵られて育った子どもが親になったとき、子どもを罵ってしまう傾向があるのではと思います。そうであれば、孫はどんな育てられ方をするでしょう。

私は常々、「子育ては孫育て」という言い方をしています。
我が子を育ててはいても、その育て方は延々つながっていく可能性があります。
「私は親にたたかれて育ってきた。だから子どもはたたいて育てるんだ。」と言われる方がたまにいらっしゃいます。
その方の親御さんは、たたいて育てることが子育てなのだと思っていたのでしょうか。
単に親御さんもそう育てられてきた、子育ての方法はそれしかなかった、もしくは知らなかったというだけなのではないかと想像します。

延々と続いてしまうかもしれない子育てならば、よりよい子育てにどこかで切り替えるべきだろうと思います。
てぃ先生がいる時代だからこそ切り替えられるチャンスかもしれません。
全部が全部てい先生のようにいかなくても、日々のどこかで子どもたちを成長させていく言葉をかけていくことができれば、いい状態での子育ては孫育てになるのではと思います。

PeeeACEとしても、てい先生と同じような感覚でブログを書いているつもりです。
いつか、てい先生とお会いして話をさせていただく機会があればと願っています。


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