子猫を保護したらどうすればいいの?
誰もが一度は外で子猫に遭遇したことがあるのでは?と思うほど、私は幼いころ子猫に遭遇したことがありますが、皆さんはどうでしょうか?私は幼い頃ダンボールに入れられて捨てられた子猫を保護したことがあり、当時は知識が全くなかったため苦戦しながら子猫を育てた経験があります。皆さんも私と同じように子猫を保護したけど、育て方が分からないと不安に思う方がいらっしゃるかと思います。子猫の命を救うためにも、どのようなことが必要なのかをまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。
※子猫を保護するということは、その子の命を預かるという責任が伴います。よく検討したうえで保護するようにしましょう。
【子猫を保護する前にしてほしいこと】
子猫を外で見つけた時、子猫をすぐに助けないと!と思い、すぐに保護したくなるかもしれませんが、まずは親猫、兄弟が近くにいないか確認してみてください。親猫、兄弟が一時的に離れているだけかもしれませんので、周りを注意深く観察しましょう。
【子猫を保護した時にしてほしいこと】
🐾子猫の体を温める
🐾子猫が過ごしやすい環境づくり
🐾ミルクを飲ませましょう(歯が生え揃っていてドライフードが食べれそうな場合はベビーまたはキトン用の小粒のドライフードをあげてください)
🐾動物病院へ連れて行きましょう
■子猫の体温を温める
生まれて間もない子猫は自分で上手く体温調節ができません。そのため、体を温めてあげる必要があります。体が冷たく元気がない場合は、タオルで軽く包んであげ、ドライヤーで体を温めてあげてください。強風にしてしまうと急激に体温が上昇してしまいますので、弱風で温めてあげると良いです。温めているうちに少しずつ動きが活発になってきたら一旦温めるのをやめましょう。
■子猫が過ごしやすい環境づくり
保護した子猫が過ごしやすい環境をつくるために、お部屋を準備しましょう。
〈お部屋を準備するために必要なもの〉
①箱(ダンボールは蒸れにくくおすすめです)
②湯たんぽまたはヒーター(冬場は必須ですが、夏場は必要に応じて使用)③バスタオル
⓸ひざ掛け毛布
⑤加湿器または濡れタオル(冬場は乾燥しやすいため、使用することをおす すめします)
①箱
箱はダンボールが蒸れにくいためおすすめです。なければ自宅にある使えそうな箱を一時的に使っても大丈夫です。箱は湯たんぽまたはヒーターが入るくらいの大きさのものを選びましょう。
②湯たんぽまたはヒーター
箱の底に湯たんぽまたはヒーターを入れましょう。ここで注意したいのは箱の底全面に湯たんぽまたはヒーターを入れると子猫が暑いときに逃げ場が無くなってしまうため、箱の底の半分だけ湯たんぽまたはヒーターを入れるようにしてあげると良いです。湯たんぽまたはヒーターがすぐに準備できない場合は、ペットボトルで代用可能です。通常のペットボトルの耐熱温度は50℃程度、耐熱用のペットボトルの耐熱温度は85℃程度ですので熱湯を入れないように注意しましょう。
夏場は必要に応じて使用しましょう。
③バスタオル
湯たんぽまたはヒーターの上にバスタオルを1~2枚敷きましょう。
⓸ひざ掛け毛布
バスタオルの上に薄手のひざ掛け毛布を入れてあげましょう。
⑤加湿器または濡れタオル
冬場は乾燥しやすいため、加湿器を使用すると良いです。加湿器がない場合はタオルを水で濡らした後軽く絞り、濡れタオルを器に入れ、箱の中に入れると良いです。
■ミルクを飲ませましょう
乳歯がまだ生えていないくらい小さな子猫はミルクが必要です。市販の猫用の粉ミルクまたは液体ミルクと哺乳瓶を準備しましょう。牛乳は子猫には下痢や消化不良を起こすことが多いため必ず、子猫用のミルクをあげましょう。
〈ミルクを飲ませる手順〉
ミルクを飲ませる前に排泄を促しましょう。ティッシュをぬるま湯で少し湿らせ、肛門と陰部をティッシュでポンポンと刺激します。排泄をした後は体重を測りましょう。おしっことうんちの回数、体重を記録しておくと動物病院へ行った際に様子が伝えやすいです。
体重測定まで終わったら、40℃前後(人肌より少し温かめ)まで冷ましたミルクを2~3時間おきに与えましょう。
哺乳瓶使用後はよく洗い、煮沸消毒するなどして清潔にしてください(特に乳首の座板の通気孔がつまらないよう、十分に洗浄してください) ・煮沸消毒は、ボトルとキャップは3分、乳首は1分程度が適当です。
■動物病院へ連れて行きましょう
ノミダニ予防、ワクチン接種、避妊・去勢手術、フードのご相談、多頭飼いの場合はウイルス検査が必要な場合がありますので、分からないことがあれば動物病院で確認しておきましょう。かかりつけの動物病院を見つけておくことで、今後何かあった場合すぐに対応してくれるので安心です。
【子猫の里親探しの方法】
🐾動物保護団体へ相談
🐾近隣住民や知人に声をかける
🐾インターネットの活用
🐾ポスターを作成する
■動物保護団体へ相談
動物保護団体へ連絡すればすぐに猫を保護してくれるイメージがあるかもしれませんが、施設の部屋の数が限られており、すぐには保護できないのが現状です。そのため引き取ってもらうために連絡をするというよりは里親に出すための手助けをしてもらうということで一度相談してみるのが良いでしょう。
■近隣住民や知人に声をかける
近隣住民や知人の方が引き取られることはよくあるかと思います。家族や親せきなど家庭環境をよく知っている方なら安心ですが、知人の紹介などでお会いしたことがない場合は相手が本当に子猫を育てられる環境かなどを見極めることが大事になります。
■インターネットの活用
自身のSNSや、猫の里親募集サイトを活用しましょう。自身のSNSへ掲載する場合、相手とのトラブルを避けるためにも、最初に引き取り方法や子猫の健康状態、引き取り費用などを細かく決めておくことが大切です。
■ポスターを作成する
里親募集のポスターを作成しましょう。無料テンプレートもありますので、そちらをりようすると簡単に作成できます。作成したポスターは土地の所有者に許可を得てから張らせてもらうか、動物病院でも掲示してもらえることがありますので、一度相談してみると良いでしょう。
【まとめ】
子猫を保護するということは大切な命を預かるというとです。保護してからどのようにすればよいかを知ることで大切な命を守ることができます。保護された後、子猫に限らずすべての猫が幸せな生活が送れることを願っています。