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外国の方々からの突飛な質問にどう答えますか?
外国の方々と仲良くなると、込み入った会話が増えます。
時々、意表を突くような質問も飛び出してきます。
そんなこと考えたことすらない、ということに対しても。
印象に残る質問を挙げてみます。
さて、みなさんはどう答えますか?
・なぜ大掃除を寒い12月にわざわざやるの?
・なぜ学校に行くことを登校と言うの?学校に登るの?
・なぜ日本の小中学校は、勉強のできない子でも進級させるの?
・神社に酒樽があるけど、日本の神様はそんなに酒が好きなの?
数秒のうちに考えをまとめ、返答せねばなりません。
ここで問われるのは、自分の意見です。
きれいなスペイン語でなくても、中身が大事なのです。
言葉の拙さは、彼らが補ってくれますから。
◆ ◇ ◆ ◇
こういう質問は、その場限りで終わらせてはいけません。
後から、しっかりと調べておくことが大事です。
なぜなら、他の方と会話する際の良いネタになるからです。
上記の中でも、小中学校の留年の話が特に印象的でした。
かなり以前、あるペルー人女性から質問をされました。
私はしどろもどろになりながら、なんとか答えを出しました。
その時は、補う手段があるから大丈夫だと答えました。
実際に、塾などで勉強する機会も多いからです。
もちろん、学校の先生だって一生懸命教えてくれるとも。
スペイン語でどう答えたかは、今では思い出せませんが。
帰った後、日本と他国の事情について調べました。
その結果は後日、ブログ記事としてまとめています。
http://hitokutikouza.seesaa.net/article/481532333.html
かなり後になって、調べておいたことが役立ちました。
初対面の外国人の方々との、会話のきっかけになりました。
日本語スピーチコンテストを観覧しに行った時のことです。
審査中の数十分、参加者と見学者の親睦会になりました。
7~8人くらいがひとつのグループとなり、車座になりました。
中国、ベトナム、フィリピンの発表者がいました。
みんな初対面で、何を話していいのか分からない状態でした。
膠着した空気を破るべく、私は留年制度について訊きました。
彼らはまだ日本語が覚束ないので、留年の意味が分かりません。
子供にもわかるよう、話し方を工夫しました。
『テストがダメです、一年生もう一回、ありますか?』と。
発表者の方々は質問内容を理解し、ハイ、ありますと。
続けて、出身国の事情などを話してくれました。
それが会話のいいきっかけになり、いろんな話が出ました。
今では、ヘンな質問を歓迎しています。
外国の方々と話す際の、論点を知ることができるからです。
次に別な方とお話しする際、話のきっかけに使えます。
◆ ◇ ◆ ◇
まじめに答えなくてもいい質問もあります。
神社に置いてある酒樽『献酒』を冗談交じりに説明しました。
友人:¿Qué son esos?
私:Son las barriles de sake.
友人:¿Para qué?
私:Para oferecer a Dios
友人:Hay muchas barrires.
?A Dios japonés le gusta tanto sake?
?Y bebe todo?
日本の神様はそんなに酒が好きなのか?なんて。
おかしな質問に、思わず笑ってしまいました。
私はこんなふうに回答しています。
Claro que sí. もちろんだ
続けて、こんな内容のことを言いました。
勢いでしゃべったので、スペイン語は忘れましたが。
この程度の酒が飲めなきゃ、神様じゃない!
これでもまだ足りないくらいだよ
もちろん、まじめに答えてもいいです、
・収穫した米で酒を造り、神様に捧げたのが始まりである
・日本では古来、酒は神聖な飲み物であった
・神聖化することで、アルコール中毒増加の抑止していた
・実際には樽の中は空で、お布施、寄付をした証である
・現代は、良い酒ができるよう酒造会社が奉納している
これらを基に、スペイン語で文章を組み立ててみてください。
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外国の方々が発する、突飛な質問についてお話しました。
答えるのは大変ですが、会話の訓練にもなります。
同時に、会話の鉄板ネタを仕入れるいい機会でもあります。
また、日ごろからいろんなことに関心を持ってください。
日本の文化習慣について調べておくと、結構役に立ちます。
外国の方々にとって、知りたい、聞きたいことなのだから。
お読みいただきありがとうございます。