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千以上の数字の覚え方 ~スペイン語の3桁区切りと日本語の4桁区切りの違いを知る
スペイン語学習初心者さんへ
大きな数字の表記法を覚えるのは、ちょっと大変です。
書かれた数字をスペイン語読みにする際、戸惑うかもしれません。
桁数を表す記号がコンマであることにはすぐに慣れます。
問題は、桁区切りの数が違うことです。
日本語は4桁であるのに対し、スペイン語は3桁です。
変換に慣れるためには、思考回路を切り替える必要があります。
私が考える、理解するための論点を3つお話します。
・1万円札=千円札が10枚と覚える
・万という漢字は、単位以上の意味を持つ
・スペイン語には、二種類の表記法がある
◆ ◇ ◆ ◇
桁区切りの違いが、西日間の障壁となっています。
学習する私たちにとっては、厄介な問題であると言えます。
売上数字などに触れる機会がある方は、さほど苦労しないはず。
3桁区切りには、きっと慣れているでしょうから。
しかしそうでない方には、なじむのに少々時間がかかるでしょう。
私は1万円札を想像しながら、1万という数字を把握しています。
千円札が10枚、だからdiez milだと頭に叩き込んでいます。
そして千円札が100枚なら10万、千枚なら百万と。
この覚え方を押し付けるつもりはありません。
ご自身に合ったやり方を考案してみてください。
◆ ◇ ◆ ◇
次に、日本語の万(まん/よろず)という言葉について。
単に数の大きさを表すためだけのものではありません。
他に、たくさんのもの、すべてのもの、などの意味を持ちます。
この語を含む熟語は数多くあり、日常よく使うものばかりです。
一事が万事、万歳、万感、万全、千客万来、万年雪、迷惑千万など。
用例が多いということは、重要な語句であることを示しています。
それだけに、どうしても私たちは万という言葉にとらわれます。
3桁区切りへと思考を切替える際の、妨げとなる要因かもしれません。
スペイン語と日本語の間には、気付きにくい障壁があります。
その正体を見極めることも、スペイン語上達のためには必要です。
◆ ◇ ◆ ◇
スペイン語には、二通りの10億以上の表記があります。
表に書いたように、billon は10億にもなり1兆にもなります。
それぞれ、escala corta、escala largaと呼んでいます。
表の枠の上がcorta、下がlargaです。
混乱するので、どちらかに統一してほしいものですが。
なぜなのか、イギリス式とフランス式の違いのようです。
英語圏では、escala corta のほうを多く採用しています。
日本でも、ビジネスの数字は英語に倣い、escala cortaです。
スペインはescala larga ですが、両者が混在しています。
英語の影響からだと思いますが、彼らも迷うことがあります。
以前、私がニュース記事を読んでいて混乱したことがあります。
記事の中で、何十億人が~を、billones de personasと書いていました。
地球上の人口は1兆人もいないので、兆ではなく10億だと判断できます。
でも、金額、半導体関連の数字などでは戸惑うかもしれません。
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千以上の大きな数字についてのお話でした。
ここまでのまとめです。
・日本は4桁区切りですが、スペイン語圏は3桁区切り
・覚える際には、日本の万という区切りにとらわれないこと
・1万=diez mil 1万円札を想像すると分かりやすい
・10億以上の表記には二種類あることを知っておく
どこの国の言葉でも、数字の規則に例外事項はあります。
そういう想定でいれば、戸惑うことも少ないと思いますよ。
本文で書きませんでしたが、名詞の性別で百の位の語尾は変わります。
例)doscientos dolales:二百ドル/doscientas personas:二百人
数字は声に出して、表にしたものを読むと覚えやすいです。
慣れてきたらどっちかを隠し、考えながら読むのもいいでしょう。
お読みいただきありがとうございます。