どうして人は勉強しないといけないんでしょうか?
ロンドンに飛び立つ日も近くなり、10年来の夢の実現に向けて次第に実感が湧いてくるかと思いきや、周産期医療で相変わらず心身ともに翻弄される日々が続いています。(実際はもっと早めに渡英して、英語のブラッシュアップもしたかったんだけどね笑)
それでも元気に生まれてきてくれる赤ちゃんを見ると頑張ってよかったと感じると同時に、周産期医療の尊さも感じるところです。この仕事を選んでよかったなと思っています。
世間はコロナ真っ只中で自分も本当に行けるのかハラハラしてましたが、なんとか現地ではface to faceで授業が行われることになりました。(LSHTMという大学院で勉強してきます。)
ここにくるまでに自分を奮い立たせて、当直明けに寝る間も惜しんで英語の勉強をしたり、IELTSを16回受けてやっと合格点をとったりと、本当に泥臭く頑張ってきました。
「諦めたらそこで終了、君の覚悟はそんなもんだったんだよ」と言い聞かせて、何クソ!とここまで本気で頑張った自分を褒めてあげたいです。
日常の周産期医療は勉強することで溢れかえっており、そこに英語、留学というハードルを自分で設定しました。もう勉強しまくらないといけない、そんな日々が続いています。
「お医者さんは一生勉強しないといけないから大変だね」と、昔ばあちゃんに言われたことがあります。別に医者に限らず、どの分野で働くにしろ大人になっても一生勉強しなくてはいけないんだけど、少なくとも自分は本当にその通りです。
ではなぜ人は勉強しないといけないんでしょうか?
数年前、何かの雑誌で一面で「生物と無生物のあいだ」や「動的平衡」の著者である「福岡伸一」先生がインタビューされている記事を見ました。そこに書いてある言葉は痛烈に僕の心に刺さり、今でもいろんな人にシェアしています。そこにはこんな感じで書いてありました。
小学生に「なんで勉強しないといけないの?」と言われたら、
それは「自由になるためだよ」と答えるようにしています。
上記のような記述だったと記憶しています。
当時自分は研修医で、将来自分がどんな進路に進むのかまだ決めかねている最中でした。内科にするが、外科にするか、自分は何に興味があるんだろう?本当にそんな感じでした。まさかロンドンに留学することになるとも思っていませんでしたし、今こんなことを自分が考えているとも思っていませんでした。が、そんな自分もこの言葉にはハッとさせられました。
これ本当にその通りだと思います。勉強すれば、新しい知識やスキルが習得できて、新しい環境に飛び込める、新しい人に出会える、自分の視野が広がってさらに新しい発見に巡り合えてどんどん勉強したくなる、文字通り自由が増えるんです。
僕も医学、栄養学から予防医学に興味が湧き、DoHAD理論から胎児〜周産期に興味がシフトしました。そこからさらに深める+英語も頑張ることで、公衆衛生、母子保健、医療ベンチャー、海外留学へとつながりました。
勉強を続けることで自分の行動範囲がどんどん広がってきていることを実感できているのです。
でも逆にこれはこう捉えることも出来ると思うんです。
「勉強しなくなれば、その努力を止めれば、どんどん自由がなくなり、行動範囲が狭まり、束縛されてしまう」
新しい環境に身を置くことがストレスになる人もいるかと思います。だけどそこでステップアップできればまた新しい自由が手に入る。そう思うと自分はワクワクするわけです。
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ロンドンに行って、またいろんな壁にぶち当たると思います。言語、人種、文化など、中には容認できないようなこともあるかもしれません。
その中でも自分は健かに勉学を続けていきたいと思います。更なる自由が手に入ることを信じているからです。
福岡伸一先生の言葉は本当にド直球で僕の胸に届く素敵な言葉でした。
このnoteを読んでいる皆さんにもシェアできればと思い投稿しました。
皆さんの明日からの糧になることを願っています。
では今日はこのへんで。また。