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高音質音楽プレーヤー【foobar2000】の使い方&設定

皆さま、PC(スマホ)上での音楽はどうやって聴いてますでしょうか?
数多くの音楽プレーヤーがありますが、自分のオススメは「foobar2000」というフリー音楽プレーヤーです

○長所
・動作が非常に軽い(「○tunes」とは比較にならないw)
・「Components(プラグイン)」で、自分好みに自由にカスタマイズ
・高音質(ハイレゾ&DSD、WASAPI&ASIOの「排他モード」対応)

○短所
・基本的に、全て英語表記(部分的に、日本語化は可能)
・まともに使用出来るまで設定が大変(デフォ設定では並みのプレーヤー)
・このプレーヤーで出来る事が、あまりに膨大過ぎる?w

初めて使う方には、かなり分かりづらい設定等がありますので解説して行きたいと思います
慣れてしまえば(1度設定してしまえば)、凄く使える音楽プレーヤーですので少々長くなりますが、お付き合いしてみて下さい
(※バージョン「v2.0」以降でも、基本操作や設定はほぼ変わりません)

2022.2.18 追記
「スマホ版(Android)foobar2000」についても書いたので、宜しければ
【Android(スマホ)版】音楽プレーヤー「foobar2000」の使い方&設定


それでは早速、アプリをダウンロードしてみましょう!
・ダウンロード
http://www.foobar2000.org/download

赤枠クリックでダウンロードが開始されますので、手順に従って解凍しfoobar2000が立ち上がる所までは頑張ってください

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立ち上がりましたら、次に「日本語化パッチ」をダウンロードしましょう
・日本語化パッチ
https://tnetsixenon.xrea.jp/rnote/localization/foobar2000.html

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ダウンロードしたファイルを解凍するだけで、自動的に日本語化されます
尚、アップデートがあった際は、その都度このページより更新して下さい
(※「v2.0」以降は非対応)


~ 基本設定 ~


デフォルト状態ではあまりに殺風景なのでw、自分好みのスキン(見た目、配色)を、まず決めてみましょう

ツールバー赤枠「View」をクリックするとウインドウが開きますので、
Layout」 → 「Quick Setup」の順で進んで下さい
「外観の簡易設定」の赤枠部分が用意されたレイアウトになり、各項目をクリックでプレビューが見れますので、決まったら「OK」で決定

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○色選択 & フォント設定
ツールバー赤枠「Library」をクリックするとウインドウが開きますので、
 「Configure(設定)」をクリック
 すべての設定は、このConfigureよりになるので覚えて下さい!

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「Configure」をクリックすると画面が切り替わりますので、「Colors and Fonts」の項目が出てくるまで進んで下さい

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各項目「」「」をクリックで、ツリーが展開されます

・色設定
下記の例を見て頂き、どの項目がどう変化してるか参考にして下さい(配色は同じ設定です)
色が付いてる所をクリックで「色パネル」が開きますので、お好みな配色に変更して下さい

・フォント設定
「メイリオ」と出てる所をクリックで、ウインドウが開くので、そこで好みな「フォント変更」と「サイズ調整」をして下さい
その他(チェックが入ってない項目)も個別に設定可能で、チェックを入れてから同じ流れで変更してください
(特段、この項目を変更しなくて良い場合はスルーで)

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例「Album List + Properties(tabbed)+ Visualisations」

○音楽フォルダーの指定
 通常の「Cドライブのミュージック」に置いてあれば自動認識されますが、
それ以外(外付けHDD/SSD等)に音楽ファイルを置いている方は保存先を指定
通常の「Cドライブのミュージック」の方も、青枠「有効にする」にチェックを入れて下さい(「Cドライブ」に置いてある方も必須

「Configure」→「Media Library」→「追加」をクリックすると「エクスプローラー」が自動で立ち上がると思いますので、その保存先を指定
すると選択したファイル(Parh)が追加されていると思いますので、その項目をクリックし画面右下「適用」を選択するとで読み込みが開始され、その選択が「Monitoring」となればOKです

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~ 「Components」の導入方法 ~


foobar2000は冒頭で紹介した「Components(プラグイン)」が、無数に配布されており、自分に必要な物を追加していく形になります
細かい物から重要な物まで無限に近く多いのでw、まずは基礎となる「音に関する重要なComponents」をダウンロードしてみましょう


・「WASAPI 」&「 ASIO」(排他モード
簡単に言うとWindows準拠のミックス部(音を出す回路)をスッ飛ばし、foobar2000からダイレクトかつ高品質に再生出来るプラグイン(詳しく知りたい方は「カーネルミキサー」でw)

その代わりこれを作動させるとfoobar2000以外の音は出なくなります!
よって「音楽をちゃんと聴きたい用」ですかね

http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_wasapi
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio

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Resampler Sox mod2」(アップサンプリング
従来のCD規格音源(44.1KHz=44100Hz)をアップサンプリングして、ハイレゾレベル(96kHzや192kHz等)で聴けるプラグイン(※「v2.0」以降、非対応)
https://hydrogenaud.io/index.php/topic,67373.0.html

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Programmable Reverb」(リバーブ
コンサート会場等を再現した、「空気感(響き)」を与えるプラグイン

foobar2000: Components Repository - Programmable reverb DSP
foobar2000: Components Repository - Effect DSP(※「v2.0」以降、対応)

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・「Youtube Source
YouTubeを「foobar2000を通して聴ける」プラグイン
https://www.foobar2000.org/components/view/foo_youtube

高音質になるかは別として、視聴した限りブラウザそのままの音で聴くより圧倒的に音が良く聞こえます
これは必須ではないですが、特にYouTubeで頻繁に音楽を聴いている方は入れてみたら面白いと思います


とりあえず基礎的な音に関しては、これで十分かと思いますのでダウンロードして下さい

○「Components」をインストール 
「configure」→「Components」をクリックすると、画面右「インストールされたコンポーネント」という画面が表示されます
画像下部、「インストール」をクリックするとエクスプローラーが立ち上がりますので、先程ダウンロードしておいたファイルを1つずつインストールします(↓このような形で保存されてるかと思います)

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すると赤枠のようになり「適用 → OK」をクリック
強制的に一旦閉じられ再び立ち上がるとインストールされていると思います

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追加した「Components」は太文字で強調されてます


~ 各Components(DSP)の詳細設定 ~


Components(プラグイン)をインンストールしただけでは、機能しておらず詳細設定も出来ていないので、更に諸々を設定して行きます


「Configure」→「Playback」→ 「DSP Manager」をクリックすると、画面右が「アクティブなDSP & 利用可能なDSP」に切り替わります

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画面右「利用可能なDSP」欄から、必要なDSP項目の赤枠「+」クリックすると「アクティブなDSP」に自動的に入ります(画像の通り順番で)
これで選択したDSPが、アクティブ(機能している)という状態になります

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これで機能はしましたが、デフォルト状態で掛かってる状態ですので「詳細設定」をしていきます

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青枠「・・・」をクリックで設定ウインドウが開きます


○Resampler(Sox)mod2(アップサンプリングの設定)

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・Target samplerate(元音源をどこまで引き上げるか?)
96kHz、192kHz、Upsample×2(元音源を純粋に2倍)等がありますので、
お好みなモノを選択
・Quality  「Best」を選択
・Resample ONLY frequecies(この「周波数帯にのみ機能」させる)
数値を入力しなければDSPが機能してないのも同然なので、従来のCD規格音源をハイレゾ再生したい方は、半角で「44100」と入力
ハイレゾ音源(例えば96kHz)をお持ちの方で、更に「192kHz」等に引き上げて聴きたい方は「96000」と入力

複数帯域の音源をお持ちで同時に掛けたい場合は、数値と数値の間に「セミコロン(半角)」を入力(例「44100;96000」)
またこのDSPは「2個掛け」も出来るので、より細かい音源に対する設定も可能(例えば「従来規格音源」は4倍で、「ハイレゾ音源」は2倍に等々)


○Equalizer (イコライザーの設定)
foobar2000は変な味付けもなくフラットかつ非常にクリアな音ですが、
個人的に少々物足りないので、このDSPで少しだけ味付けをして楽しんでます(普通に視聴してて問題のない方は、このDSPは必要ありません)

楽器未経験の方やオーディオ好き以外の方に「さぁイジれ!」というのも無理なのでw、ザックリとだけ解説しておきます

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緑線を引いた中央付近に、音楽の軸となる「メイン楽器やボーカル」がいるので「音がスカスカ」と感じる場合は、真ん中の中音域付近を少し上げます

そこから左に行くほど低音域に(ベースやバスドラム等)なるので、「低音の迫力が足りない」場合は「55~110Hz」付近を少し上げましょう

中央から右に行くほど高音域に(メイン楽器や女性ボーカルやシンバル類)
「音がモッサリ」すると聞こえた場合は「7kHz~14kHz」付近を少し上げ、「音がキンキン」して耳障りと聞こえた場合はその部分を下げ「20kHz」を多めに下げます

この設定を派手にイジっている方を見受けますが、視聴してて「足りない部分は足す、出過ぎてる部分は抑える」が個人的にはベストかと思います
お聞きの音楽ジャンルや試聴環境でかなり左右される部分ですので、ご自分が「良い!」と感じる音に調整出来たら、それが正解ですw


○Programmable reverb(resampling/accurat)(リバーブの設定)
ヘッドホンをメインで聴かれる方は、このDSPを使ってみて下さい(スピーカーがメインの方は特に必要ないDSPかと思いますが、まぁ状況に応じて)

青枠をクリックすると「用意されたプリセット」が出てきますので、
状況に応じて、お好みな響きのモノを選択して下さい
1番効果が薄い「Room」でも個人的に少々効き過ぎな感じがするので、
赤枠の部分だけ、この設定にしてみて下さい(問題ない方は、そのままで)

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設定をイジると「Custom」という表示になります


Youtube Sourceの使い方
ツールバー「View」→「Youtube Source」→「Search on Site」でこの画面
赤枠に聴きたいYouTubeのURLをコピペすると候補が出てきますので、
聴きたいモノをクリックするとfoobar2000より再生されます

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また使いやすくするために「ショートカットキー」を指定しましょう
「Configure」→「Keyboard Shortcuts」をクリック

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「新規追加」したら「リストの絞り込み」に「youtube」と入力
 その中から「view/youtube Source/Search on Site」を指定し、「キー」で割り当てたい任意のショートカットキーを入力
(例のように「Ctrl+Y」なら、キーボード上で「Ctrl+Y」と直接入力)
Ctrl+Pだけは指定しないで下さい

これで1発で呼び出せるようになり、また頻繁に使う機能も、この要領で設定すると操作が楽になります

~ WASAPI&ASIO(排他モード)の設定 ~


まず最初に「PCの排他モード」が、どうなってるかを確認してください
タスクバー「スピーカーマーク」を右クリック→「サウンド」を選択

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「再生」→「既定のデバイス」をダブルクリック

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個々のPC環境で変わりますので適切なモノを選択


「詳細」で、この画面になり手持ちの出せる環境の最大のモノを選択
(自分の「USB-DAC」は「24bit/192kHz」まで対応なのでこの設定)
同時に下の「排他モード」にチェックが入ってる事も確認して下さい

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「Configure」→「Playback」→「Output」と進むと、この画面に
「出力デバイス」の、↓クリックするとウインドウが開きますので、
その中から「WASAPI(event):○○」、もしくは「ASIO:○○」を選択

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変更したら、その下の出力形式を「24bit」に(エラーが出た場合は下げる)

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全部終りましたら「適用 → OK」で排他モードが機能します
(元に戻す場合は「DS:○○」→「適用→OK」)
先にも書きましたが、このモードは音が良くなる反面、foobar2000以外の音が出なくなります!

○ボリュームの設定
最後の最後に・・・
foobar2000のボリュームは最大にし、マスター側(PCボリューム、アンプ、DAC)で最終的なボリュームを調整
慣れるまでは必ず「0」にしてから少しずつボリュームを上げて下さい!



かなり長くなりましたが、無事設定出来ましたでしょうか?

今回は初期設定や基礎的な音に関したモノに限り書かせて頂きましたが、
見た目を自分で自由に1から作る事も出来ますので宜しければこちらから
foobar2000 【Columns UIのコツ】

ffffffff - コピー
自作スキン


それでは皆様、良い「PCミュージックライフ」を!


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