元子ども嫌いが小児科へ配属されて・・・
こんばんは。
今日は、小児科看護師になった時のお話です。
実は、私子ども嫌いでした。
看護師になったのも、小児科で働きたかったわけではなく、
外科や救急外来でバリバリはたらく看護師に憧れていました。
そんな私に、総合病院での勤務時に突然小児科への転科辞令が
出たのです。
それまでは、外科勤務でICUの担当も任されるようになって、
毎日勉強し、充実の日々でした。
人間関係も良好で、何かやらかしたわけでもなく・・・
ショックで、移動初日の夜は料理中に手を包丁で切って5針縫いました。
それぐらい、ショックでフリーズしていました。
その理由は、子どもがわからなかったから。
小児科も興味なかったので、しっかり勉強してなかったから。
でも、辞めることもできず、なんとかなる?と思いながら、とりあえず毎日必死に仕事を覚えるために勉強しました。
そうして半年経つ頃に、なんだか毎日楽しいと感じるようになってきました。
子どもの反応がめちゃくちゃ楽しいんです。
関われば、関わるほど、子どもって正直に反応するのです。
また、大人が考えつかないような天然ボケをかましてくれたり、
毎日笑って過ごせるようになりました。私が子どもが嫌いだったのは、食わず嫌いのようなものだと感じました。
そして、もう一つ小児科に引き込まれた理由があります。それは、子ども達を必死で支えているママ達の姿です。
よく小児科は、『保護者対応が大変だから嫌だ』という人もいます。
私は、全く反対でした。ママが怒るのも泣くのも、子どもを思ってなんです。
心配、不安、恐怖、喜びの感情を持つ、とてつもなく人間臭い親の姿に
私もいつしか必死になっていました。
少しでも看護のチカラで役に立ちたい。
そう考えるようになり、毎日必死で働きました。
そんな時、1人のママが、その時の上司に言ってくれたんです。
『あの看護師さんがいてくれて、辛い入院が辛くなくなった。』
それを聞いた時、恥ずかしながら泣きました。
嬉しかった。
今、子どもが嫌いな人も、実は子どもとの接点がなかっただけかもしれない。
知らないって、不安だし、子どもって宇宙人なので、子どもの思考がわからないと全てわがままに感じるんだと思います。
子ども。子育てしている人。
今はとても好きです。
嫌いな人は、子どものこと少し学ぶと、面白いですよ。
そして
子どもや、子育て世代を暖かく見守る目が増えたらいいな。