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昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生の男性必見!!
2月4日は風疹の日です。
妊娠初期に風疹にかかると、どんなリスクがあるか知っていますか?
「先天性風疹症候群」って?
妊娠12週までの妊娠初期に風疹ウィルスに感染すると、おなかの赤ちゃんは、胎内で風疹ウイルスに感染し、目、耳、心臓の障害や、体・心の発達に遅れが出る「先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)」という病気になる可能性が高くなります。
その確率は80%ととも言われます。
先天性風疹症候群の赤ちゃんの受診
前回流行時、私の勤務する病院に先天性風疹症候群の赤ちゃんが予防接種を受けに来られていました。
予防接種完了後、他県に引っ越されたので、その後の経過は分かりませんが、白内障と心疾患があった事は覚えています。
お母さんは、第1子で何も分からず、ただ受け止めるしかない現実にじっと耐えている姿が印象的でした。
なぜ風疹が流行するの?
前回の、2011年からの流行は海外での流行が発端でした。
海外から持ち込まれたウイルスは、子どものころに風疹のワクチンを打っていない世代(昭和37年4月~54年3月生まれの男性)がかかることで、風疹が流行してしまいます。
2011年からの3年間の流行の影響で産まれた、
先天性症候群の子どもは全国で45人でした。
未接種世代にワクチン接種の機会を!!
それで行われたのがクーポンの配布です。
昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性を対象にした、無料の追加接種クーポンが対象者に郵送されています。
対象年齢の方は
①クーポン利用で風疹抗体検査を無料実施
(2025年2月28日まで)
②抗体値が低い場合風疹ワクチン接種
(MRワクチンでも可能だが現在は出荷調整で入手困難)
ですが、医療機関へ行くのは面倒ということもあってかクーポンの利用率は約3割(2024年5月時点)と低いうえに、接種可能な期間もいよいよ今年度末で終了してしまいます。
なんでそこまで?
妊娠希望の女性が打てばいいじゃない?
という声が聞こえてきますが、ワクチンの抗体取得率は95%。
という事は、5%は接種しても抗体が付かない人がいるんです。
だから、撲滅には社会という集団が免疫を持つ事が必要になるんです。
日本から風疹をなくし、もう2度と先天性風疹症候群という予防できる症状で苦しむ親子がいないよう。社会で予防する努力をしなくては、これから産まれる家族を守る事ができません。
社会課題としていきたい事ですよね。