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初期研修病院の選び方

1. 初期研修病院の選び方の基本

私は初期研修は当時日本一の倍率の研修病院で初期研修しました。その後
様々な病院で働き研修医をみてきた中で初期研修病院選びを迷っている皆さんのお役に立たらなと思ってます。

1-1 初期研修病院の重要性


初期研修病院は、医師としての基礎を築く重要な場所です。自分に合った病院を選ぶことで将来のキャリアに大きな影響を与えることができます。某赤十字病院で起こったように何かあった際に矢面に立たされないよう、まずは自分を守ってくれつつ、伸び伸び研修できる病院を選ぶことが大切です。
学生の時は後期研修以降のキャリアまで考えてない人が大半だと思いますが、初期研修2年間よりその後のキャリアが大切です。どこに入局するのか、それとも入局せずに市中病院のプログラムに入るのか、そこまで考えて選ぶようにしましょう。病院見学の際に、その病院はどこの医局から医師が派遣されているかの確認は必須です。


1-2 初期研修病院選びのポイント


研修病院を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。まず、当たり前ですが、研修プログラムや指導体制を確認しましょう。病院の規模や地域、給与、勤務条件も大切な要素です。全て完璧な病院はありません。自分の中で選ぶ上での軸、優先順位を決めましょう。個人的には地域→勤務条件→給与の順だと思います。

地域:生活圏をどこにするかが大切です。地元で暮らすしていくのか、都会に出ていくのか迷うことは多いでしょう。ここか将来的の生活を考えた上で最も影響が大きいので1番考えましょう。私は地方から東京に来ましたが、多くの刺激的な仲間と出会えて、視野が広がったのでよかったです。

勤務条件:当直、休日出勤、オンコールの回数は確認しましょう。学生の間はハイパー病院へ憧れを抱く人は多いと思いますが、自分の体力に合った病院を選びましょう。健康を崩しては元も子もないです。

給与:給与は働くモチベーションのためにも大事ですが、医師3年目以降は稼ごうと思えばバイトなのでいくらでも稼げるので初期研修医のうちは優先順位低いです。ただ、家庭の事情なので給与が1番上の優先順位になる人もいると思います。給料が低くても土日の勤務がなければQOLは爆あがりするので、勤務時間あたりの給料を考えましょう。

2. 初期研修病院の具体的な選び方

2-1 研修プログラムの内容を確認する

研修プログラムの内容を確認し、自分が学びたい診療科がしっかりしているかを確認しましょう。病院のホームページやパンフレットで情報を収集し、具体的な研修内容やカリキュラムをチェックすることが大切です。

2-2 病院の規模とエリアの選択

病院の規模やエリアも重要な選択ポイントです。市中病院や大学病院、それぞれのメリットとデメリットを比較しましょう。また、自分が働きたい地域や将来のキャリアプランに合った病院を選ぶことが大切です。
その診療科が強い病院が研修先といいかと言えば全く違います。上級医が忙しすぎて、研修医への指導まで手が回っていないことも多いです。
見学に行って、実際に研修医から実情を聞きましょう。

大学病院のメリット
1自分の目で医局の雰囲気をみて入局するか決められる
2同期が多く、友人がたくさん作れる 上の先生の繋がりもできる
3土日の休みが多く、QOLが高い
4学問的に正い医療を学べる、医療の質が高い

デメリット
1給料は安い
2救急外来でバリバリ患者をみたりという、主体的にみる経験は詰みにくい
3 common diseaseは少ない

個人的には大学病院、市中病院どちらのメリットも享受できるたすきがけのプログラムはおすすめです。若いうちにたくさんの病院で働けることは医療経験、人脈形成の上で大きなメリットだと思います。

2-3 給与と勤務条件の比較

給与や勤務条件は、研修生活を支える重要な要素です。給与が適正であること、勤務条件が過酷すぎないことを確認しましょう。長時間労働や過度な当直が続くと、健康や学習に支障をきたす可能性があります。

自分の体、心が資本です。自分のキャパシティを考えて選びましょう

2-4 当直回数や忙しさのチェック

当直回数や病院の忙しさも重要なチェックポイントです。救急指定の病院であれば、豊富な症例を経験できる反面、忙しさも増します。自分の学びたいペースや働き方に合った病院を選びましょう。

ハイパー病院で研修したら経験できることは多いでしょう。若いうちに自由に使える時間は貴重なので忙しくても拘束時間は短く、on-offがしっかりしている病院がbestだと思います。オンコールの有無の確認は大事ですね。


3. 初期研修病院選びにおける新しい情報

3-1 最新の研修病院ランキング

最新の研修病院ランキングを確認することで、人気の病院や評価の高い病院を知ることができます。ランキングは病院の教育体制や研修医の満足度などを基に作成されているため、参考にする価値があります。

→人気病院は受験は大変ですが、ある程度、同期や先輩のスクリーニングがされるので間違いはないと思います。人気病院が自分に合っていると限りませんが、人気がなさすぎるとことは何かしら理由があるので避けた方が無難です。

3-2 研修医の口コミと評判

実際にその病院で研修を受けた研修医の口コミや評判をチェックしましょう。ネット上の掲示板やSNSでの評価も参考になります。リアルな意見を知ることで、病院の実態を把握することができます。

→実際に自分で病院見学に行って、内情を研修医から直に聞くのが一番です。

4. 実際に見学して選ぶ

4-1 見学の準備とスケジュール

病院見学を計画する際には、事前に連絡を取りスケジュールを調整しましょう。見学の目的や確認したいポイントを明確にしておくことが大切です。
→スケジュールには余裕を持って早めに予約を取りましょう。たまに返信がすごい遅い病院がありますが、返信の速さは病院の体制がしっかりしているかの1つの目安になります。

4-2 見学時に確認すべきポイント

見学時には、病院の雰囲気や指導体制、研修医の働き方を観察しましょう。また、指導医との面談や研修医との交流を通じて、実際の研修内容や働きやすさを確認することが重要です。小規模な病院では見学に対応してくれた研修医の意見で採用が決まることがあるので最低限の礼儀はわきまえましょう。大規模な病院では見学は採用に直接関与しないことが多いので、目立とうというよりは無難にこなしましょう。


5. 専門医のアドバイスを活用する


5-1 経験者の意見を参考にする

実際に初期研修を経験した医師や先輩研修医の意見を参考にしましょう。彼らの経験談やアドバイスは非常に有益です。

5-2 研修医の体験談

研修医の体験談を集めた書籍やネット記事も参考になります。成功談や失敗談を通じて、自分に合った研修病院を見つけるためのヒントを得ることができます。

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6. まとめ

最適な初期研修病院を選ぶためには、十分な情報収集と見学が欠かせません。自分のキャリアプランに合った病院を見つけ、充実した研修生活を送りましょう。皆さんが素敵な医師になることを応援してます!

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