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初めての本のゲラをプレゼントしてくれた

8月1日に初めての本が発売された。
もし、こちらに寄ってくださった方で、読んでくれた人がいたら本当にうれしい。

出版社が、昨日、日経新聞の一面に広告も載せてくれた。感謝しかない。

ウクライナとヒロシマの間にゆる〜い感じで並んでいます。

実は出版に先立って、四十冊、先月、私のところに届いた。

完成版を初めて手にしたので、それはそれは嬉しかったが、どさっと届いた40冊にちょっと圧倒されていた。

その箱の中に分厚い封筒が入っていた。

開けてみると、入っていたのがこれだった。
本というのは、左右のページとさらにその紙の裏に別の左右のページが一緒に印刷される。しかも、数枚を束にして真ん中で二つ折りにして、それをさらに何束か重ねて本になる。

だから、印刷するときの原稿はページ順になっているわけではない。

それを最終完成版になるように、何ページと何ページの裏は、何ページと何ページとわかるように貼り付けて組んだのがこれだ。

一枚一枚、丁寧に貼り付けて、そして、何枚かの束にして二つ折りにしてある。
その束がいくつもある。
その周りを囲む表紙、折り返し、帯・・・それぞれのパーツに分けて印刷して製本する。

もちろん、外部に出るようなものではない。

「初めての本だからね。プレゼント」

印刷する人や製本する人の苦労がわかるプレゼントだった。

どこかの過程でちょっとずれたり、折れたり、順番を間違ったりしたら、ページが飛んだり、破れたり、文字が斜めになったり・・・

乱丁本ができるのも当たり前だと思った。

印刷する前に、一回こうやって完成した姿に組んでいるのだ。何百ページもあるのに。
そのゲラのプレゼントを見たとき、実はちょっと感動して涙が出たんだよね。

企画から構成、そして、校正まで、レスの遅い私に呆れずに付き合ってくれたプロデューサー、無名の新人の本を出版するという賭けに出てくれた出版社、デザイナー、イラストを書いてくれたアーティスト、ゲラを4校まで直してくれた校正者、印刷、製本に携わった方・・・そして、私の本を手に取ってくれた多くの読者の皆様・・・本当にしみじみと感謝です。

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Peco Otaki(大多喜ぺこ)
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