週間『実の子供だから笑える父親の話』
父親は既に他界している
父親ではなく親父(おやじ)と言い換える
おやじは生前『実の子供だから笑える父親の話』を残している
それを定期的に若しくは不定期に話していきたいと思う
3回目のキーワードは下の3つだ
①少年野球
②バックネット裏
③敵味方への応援
今までと比べると、イメージしにくいキーワードだ
ここに笑える話があるのか
では早速約30年前にタイムスリップ
僕が小学生の頃の話だ
当時の僕は小学生の少年野球
学童野球の日々だった
僕は背が小さくパワーもなかったが
キャプテンを任されていた
手前味噌ながら
所属していたチームの僕の年代はかなり強く
所属していた地域の中の大会でも
殆ど優勝していた
そんなある日の東京都大会の一戦で
こんな出来事が起きたのだ
僕が打席に立ち
来る球来る球空振りばかり
チームの練習も手伝っていたおやじは
熱が入ったのか
バックネット裏から我が子へ
「球見ろー」
「球見ないと、当たんないぞー」
ただでさえ声がデカいのに
バックネット裏からバッターボックスまでの距離を想像してみてください
よりデカいんです
次は敵チームの攻撃
敵チームの子が打つ
めっちゃデカい声で
「ナイスバッティング!」
「ナイスラン!」
めっちゃ敵チームでも褒めるんです
そんなおやじは大好きなんですが
球がセカンドの僕の所へ飛んできた時です
僕は守備も大たいしたことないので
エラーをしてしまった
「しっかりしろーーー!」
「何やってるんだーーー!」
かなりデッカイおやじの声
バックネット裏からセカンドまでの距離を考えると
とんでもないデカい声
そんな時
僕のチームのコーチがバックネット裏まで猛ダッシュ
遠くから見てもわかるぐらい
50の大の男がかなり怒られていました(笑)
帽子を脱いでハゲた頭を何度も下げていました
声が大き過ぎると敵味方関係なく萎縮してしまうからと
コーチは注意してくれていたそうです
セカンドから見ていても
おやじはかなり子供だな
っと思った思い出です
因みに
おやじは僕の事を怒りっぱなしだと思われるかもしれませんが
僕が
ファインプレーをした時や
サヨナラヒットを打った時も
その時は敵の選手にドンマイドンマイと
言ってあげていますが
家に帰ってから
ちゃんと褒めてくれるおやじでした
おやじの最後の日
体力もなく
食道がんで声も出にくくなってる中
か細い声でボソッと
「仕事を途中で投げてこっちにくるな。子ども達のために仕事を全うしてから来い。と伝えてくれ。」
高校の教員をしている兄きに対しての言葉だった
兄きにメールで伝えようとしたら
兄きからのメールを受信していた
『仕事終わってから向かう』
兄きには既に伝わっていた
兄きはおやじの最後を看取れなかったが
おやじの最後のデッカイ声が………届いていた
デッカイ声と
誰をも応援するココロ
今でもおやじには敵わない
兄きにもね
まだまだ『実の子供だから笑える父親の話』はある
また書くよ
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