毎日童話『ビー玉が割れた』
ビー玉が割れた
大切にしていたのに
大好きなおじいちゃんが僕にくれたんだ
「おい、まさき」
「なに、おじいちゃん」
「お前これ知ってるか?」
「これ何?」
「これはなぁ~」
「うん!」
「これはビー玉っていうだよ」
「ビー玉?」
「そう、ビー玉」
「きれいだね」
「そうだね」
孫のまさきとビー玉でしばらく遊んでいたが
まさきがビー玉を指ではじいたら
コロコロ転がって縁側から落ちて
石にあたって割れてしまった
「おじいちゃん、ごめんなさい」
「まさき、大丈夫だよ」
「わしのおじいさんから貰ったビー玉だから、もう割れそうになってたんだよ」
「でも、ごめん」
「本当に大丈夫だよ」
「そうだ、まさき」
「ビー玉を買いに行くか?」
「うん!行く」
「わしからのプレゼントじゃ」
「わーい、ありがとう!」
「おじいさん。わしにビー玉をくれてありがとう。」
「孫のまさきと楽しく遊べてます」
「ひろき!」
「何、おじいさん」
「これ、プレゼントじゃ」
「あ!ビー玉だ」
「おじいさん、ありがとう!」