事故予防お役立ちツール
事故予防のお話しをする機会を時々頂きます。
「具体的な事例を教えて下さい!」
「使いやすいツールはありますか?」
とご質問を頂くことがよくあるので、いくつかサイトを紹介させていただきます。
今日はまずは「具体的な事例」の集め方、です。
小児科学会 Injury alert
王道としてはこちらをおすすめします。
全国の小児科専門医が、自身が経験した症例で「これは他にも危険が及ぶ!」と考えた症例が報告されています。
具体的な事例とともに事故の分析がされています。
https://www.jpeds.or.jp/modules/injuryalert/
国民生活センター
こちらのページも大変参考になります。
製品による事故を中心に、ホームページ内にある子どもの危害・危険情報、商品テスト情報が集められています。
具体的な商品を攻撃するものではないですが、事故が起きやすい製品、おきにくい製品という傾向はやはりあり、そこには事故が起きやすい理由が潜んでいます。
便利さと裏返しという面もありますし、安全に配慮して作られたはずが、、、ということもあります。お時間のあるときに眺めてみるだけでも興味深いページです。
これからの時期、クリスマスプレゼントを考える時の参考にもなりますよ。
(まだ気が早い??)
消費者庁も頑張っています。
事故予防については「消費者庁」が意外というか、結構頑張ってくれています。
歌まで作って、職員が自ら歌ってアピールする力の入れようです!
この歌、妙に耳に残るんですよね。。。
製品評価技術基盤機構
製品事故情報を収集してくれています。同じような事故の統計も示されていたり、News release の形でポスター化してくれていますので、定期的に掲示するのにも向いているかもしれません。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2019fy/prs190725.html
事故情報を集めてどうするか?
個々の事例を集めていてもなかなかよくすることはできません。
個々の事例を「社会の仕組みに取り込んでいく」ということがとても重要で、安全循環型社会という考え方があります。
小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン