耳に虫が入ったら、、、
昨日は家事都合により、一日更新をサボりました。ごめんなさい。
こんな感じではありますが、細く長く続けようと思いますので、是非よろしくお願いします。また、アンケートも実施中ですので、読んでいただいている方で、まだの方は、是非。興味があるテーマなども募集中です。
で、専門化仕様の記事だけでなく、ご提供したいと思っていますので、今日からは日常のマイナートラブル編でしばらくお送りします。
いままでもアイデアはあったのですが、あまりに単発ネタ過ぎるので割けていたんですが、興味がある方も居るかな、、と。
耳に虫が入った!!!
たまーに遭遇しますが、考えただけでゾワッとしますよね、、大人だと羽音がするという訴えてくる人もいて、さらにゾワッとします。
そもそも虫が耳に入るってどんな状況だよ、、、と思うわけですが、耳元でうわっとなって触った瞬間に押し込む、とかですかねえ。海外の教科書には普通にあるんですが、そんなに密閉性が良くないんですかね、家の。ねているところ侵入とか、、、
まあ、それは置いておいて、一番のポイントは、「生きたまま無理矢理取ろうとしないこと」です。
そのまま取ろうとすると、虫たちの抵抗に遭い不快感増大すること請け合いです。いや、もう少しまじめに言うと、ツメとか針とかで外耳道が傷つくこともあるというか、なにより痛いので、「生きたまま」は厳禁です、、、
じゃあどうするの?
虫を窒息死させてから鉗子で除去します。
病院では 2% リドカイン などが便利です。側臥位にして次回を引っ張ったり、耳珠を押したりしながら、外耳道を液体で満たすことがポイントです。
ただし、鼓膜穿孔をしている場合、鼓膜チューブを留置している場合(中耳炎の病歴をチェック)は禁忌です。耳鼻科の先生と相談しましょう。
電話相談があった場合や、家庭でとりあえず、、という方は料理用油やベビーオイルなどが便利です。
合併症は?
異物除去の合併症としては、外耳道の皮膚損傷、血腫、外耳炎、鼓膜穿孔、耳小骨脱臼などがあげられています。解剖学的な位置関係から、希に顔面神経麻痺を起こすことがあるようです。
今日は以上です。初めての試みですが、、さて、需要はあるのか?
【参考文献】
Philip Buttaravoli et al. 大滝純司監訳 『マイナーエマージェンシー』第3版 医歯薬出版株式会社 2015年
小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン