意識的に文章を書く経験をほとんどしてきておらず、テキストコミュニケーション全般を疎かにしがちな不精者なので、書くこと・発表すること、の慣れのためにペッ文庫でやりたいこととは関係ないけれど1番どこかにまとめておきたい気持ちがあった読んだ本について書いておく。
序文2ページしか読んでないような本も読んだということにしている。
自分の関心や思索が赴くままにパラっと本を開くことは楽しいのでこんな感じで読んでいきたい。
11月までよりずいぶん多くの本に当たることができた。多くの本を知っていることは本屋として良いことだろうと思うのでそうありたい。
以下、思いつくまま振り返る。
出原日向子『本棚の動物たち』
もらった本!読んだ後本棚にぬいぐるみと共に置いた。カルロス・フエンテス『誕生日』
マジックリアリズムや幻想文学をどう読めば楽しめるか。柔道のイメージで言えば、まだ技もかけられず相手のどこを持って組むかも探れていない感覚がある。でもこの本の「書かれた」つまり「読んだ」そこだけ懐中電灯の光が当たったようらに迷宮の一部分が分かるような読書体験は、読み続けるモチベーションを維持できるほどでなくても面白かった。本文1/5とあとがきだけ読んで、またバトろうぜ!と言って一旦閉じた。(言ってない)鶴崎いづみ『エレンホト放遊記』
金井雄二『金井雄二詩集』
「エレンホト〜」は読み出して秒で笑った。
素朴に生活感情を詩にしている詩人が気になる。同列に扱って良い作家かわからないけれど、北村太郎とか友部正人とかも気になる。『IN/SECTS Expanded Edition』特集 本をつくって本を売る
ほぼ読んだ。業界の一店舗一店舗一社一社一人一人の考えを知りたいよな〜と思うので読んでよかった。川﨑智子、鶴崎いづみ、江頭尚子『整体対話読本 お金の話』
様々なところへ移動しながらつまむように読んだ。本がぼろぼろになった。引き続き気が向いたときに手をつけていきたい。太田靖久、友田とん『ふたりのアフタースクール』
2/3くらい読んだ。参考になった!『年少版 こどものとも まっくらくら』
美しいぷりぷりな感情南後良和+明治大学南後ゼミ編『都市論ブックガイド2』
山本理顕『地域社会圏主義』
おもろい。市川柚芽『WASURETAWASUREMONO』
記憶の底に眠る風景を呼び起こされる絵で素晴らしかった。じっくり読んだ。コムラマイ『copy you』
猫を亡くした翌日に手に取りたくなってパラパラ。映画「不気味なものの肌に触れる」を思い出す。距離、関係、身体感覚。『本当にはじめての遠野物語』
半分くらい読んだ。次のページをめくりたくなる。シオドア・スタージョン『夢見る宝石』
珍しく3日くらいで一気に読んだ。孤独な少年が居場所を見つけたときの情感、奇妙なものたちが働くカーニバルの煌びやかさ、人間と無関係に生きる純粋な生命体である宝石たちの生態系。素晴らしかった。シオドア・スタージョン、お前の名前は覚えたぜ!飯村大樹『失われた「実家」を求めて』
あとがき読むまで作者がキレ出さないことに心配していたけど、あとがきで怒ってて安心した。他人の個人的な問題に触れて社会的な問題と私個人の問題という分類による問題の構造や、それぞれの問題の細部について、行ったり来たりして考えさせられる。『母の友 2024年12月号』
『母の友 2024年12月号』飯村さんの本の後に読んだら順番良かった!アンナ・カヴァン『アサイラム・ピース』
孤独や不安の感情のみをろ過して掬い上げて文学作品というかたちで結晶化させたような小説。そんなことってできるのかと驚いた。