石巻ハッカソン2024参加レポート
2024年10月12日(土)~14日(月祝)、宮城県石巻市にて『石巻ハッカソン2024』が開催されました。我々PE-BANKはゴールドスポンサーとして協賛し、併せて昨年同様PE-BANK所属のプロエンジニア3名を参加者としてご招待いたしました。さらに今年は2024年4月にPE-BANKに入社した新入社員3名も初心者からアプリ開発を学べる「IT Bootcamp部門 ChatGPTコース」に参加いたしました。3日間にわたるイベントの様子をレポートいたします。
石巻ハッカソンとは
石巻ハッカソンは「地方部でも都心に負けないプログラミング教育」をスローガンに一般社団法人イトナブ石巻が主催するイベントで、小~大学生の若者と現役エンジニアやデザイナーがチームを組み、3日間でアプリを作り上げる次世代教育型のイベントです。アプリ開発を通して若者がITに興味を持ったり、自分の夢を持つきっかけになってほしいという想いのもと、2012年から開催されています。
PE-BANKでは、ITエンジニアやそのコミュニティへの支援、次世代のIT人材育成、スキルアップなどの様々な施策を通じ、日本のIT市場発展に貢献するためのCSRプロジェクト「ネクストイノベーター支援プロジェクト」を推進しており、本イベントもその一環として昨年より協賛しております。
https://pe-bank.co.jp/company/nextinnovator/
https://pe-bank.co.jp/company/csr/
第11回目を迎える今回は、石巻グランドホテルを会場に行なわれ、PE-BANKでは関東から2名、関西から1名のプロエンジニアをご招待し、ご参加いただきました。また、東京本社で営業として活躍している2024年4月入社の新入社員3名も参加いたしました。
【3日間のスケジュール】
10月12日(土)
13時〜:受付開始
14時〜:オープニング・チームビルド
15時〜:石巻ハッカソン開始
17時40分〜:懇親会受付開始
18時〜:懇親会開催
20時:中締め
21時:会場施錠
10月13日(日)
9時〜:会場解錠
12時〜:名物カレー振る舞い
21時:会場施錠
10月14日(月祝)
9時〜:会場解錠
12時〜:展示ブース開場
13時〜:展示会開催
15時 :終了
初日スタート!
冒頭では、毎度おなじみのオープニングの寸劇をイトナブの古山代表が自ら披露。今年のテーマである「かわいい」にちなんだ内容に会場もおおいに盛り上がりました。
スポンサー紹介ではゴールドスポンサーのわたしたちPE-BANKだけでなく、プラチナスポンサーをしているグループ会社のアスノシステムも紹介されました。
その後、チームビルドでは今回のテーマである「かわいい」にまつわるアプリやシステムなど、作りたいものがある参加者が仲間を募るためにプレゼンを行ない、それに共感した他の参加者が集まってチームを作っていくという形式で着々とチームが作られます。
今年はPE-BANKで招待したプロエンジニアの東さんがチームビルドのリーダーとして立候補!大勢の前でプレゼンを行なう積極的な姿勢に、チームメンバーが集まってきていました。
チームが決まったらさっそく、チームごとに分かれて作戦会議&開発開始です!ご招待したプロエンジニアのみなさんも真剣な表情で開発、そして交流をしていました。
初日は開発を夕方に切り上げ、18時からは会場の石巻グランドホテルのビュッフェで懇親会が開催されました。
2日目!
2日目はただただひたすら開発作業の日です。
皆さんにも少しずつ疲労の色が出てきていましたが、お昼ごはんの石巻ハッカソン名物・カレーで元気満点!
さらにおやつどきにはPE-BANKのグループ会社であるアスノシステム(石巻ハッカソンプラチナスポンサー)からドーナツの差し入れもあり、みなさんうれしそうにほおばっていました!
さらに夜は髙田社長とプロエンジニア3名、IT Boot Camp部門に参加している新卒3名、東北支店長、営業部長、取締役、広報の総勢11名
で懇親会を行ないました。石巻の名産品をたくさんいただきながら、いろいろな話に花を咲かせました。
いよいよ最終日!
ラストの3日目は昼からの発表会に向けて午前中は最後の開発追い込みタイム。
PE-BANKの社員メンバーは午前中を利用して石巻市内の被災地を訪問。「石巻南浜津波復興祈念公園」「みやぎ東日本大震災津波伝承館」「門脇小学校」を見学しました。
再び会場に戻り、いよいよ午後からは発表会!
まず各チームの開発内容について代表者から発表を行ない、それぞれのブースでアプリを実際に体験します。持ち回りでチームメンバーと交代しながら他のチームのアプリを体験する側になることができるので、みなさんあちこちへ歩き回って体験を楽しんでいました。
参加されたプロエンジニアから
【石巻ハッカソン2024の感想】
・初めてのハッカソンということで不安もありましたが、それ以上に楽しめました。新しい出会い、技術の共有、独特なお祭り感、全てがあそこでしか体験できなかったと思います。
普段はプログラミングをメインで行っており、プログラミング自体は楽しいと思っているのですが、ハッカソンでは対等な立場で話し合い一丸となってひとつのものを作り上げる「ものづくり」の楽しさを久しぶりに思い出しました。
一言でまとめると、参加できて本当によかったです!
・今回初めてハッカソンに参加しました(ハッカソンという言葉自体今回初めて知りました)が、若手のエンジニア志望の学生と交流できたのは非常に意義があったかと思います。技術面についてもバックエンドや運用保守に携わることが多いため、AIを駆使したアプリケーションやフロントエンド側のコーディングに触れることができ、大いに刺激を受けることができたと思います。
・全体を通しては、何よりも「成果が出るか?」、「成果が出なかった場合の保険的な物(成果物)はどうするか?」で最初からドキドキした。もう、フリーランスの病気、ですよね。
私の担当した課題がOpenAIになりましたので、HTTP通信部分に関しては実績や対chat-GPTのアクセスにも何となく感覚がありで一安心…それでも3時間くらい数行のプログラムをずっとデバッグしてHTTP Status 401,400が出まくりでドキドキでしたが…
保険的な物(成果物)については前年度で「屋台」を成果物としてあげたチームがいたと聞きましたので、最悪、OpenAIとの通信がうまくいかなった場合には、OpenAIからの回答文字列は固定にして「OpenAIとの通信はうまくいきませんでしたー、ごめんなさーい」でかわいく乗り切る予定でいました。
ですので、開発が始まってからは、内心は気楽でした。(チームには内緒です。笑)
【石巻ハッカソン2024で一番印象に残っていること】
・リーダーに立候補をしてみて、誰も集まらなかったらどうしようと不安になっている中で一人の方が声をかけてくれたことがとても嬉しかったです。その後、3人までは集まったのですが最終的には他のチームと合流して計5人となり、結果的にはとても素晴らしいチームとなりました。合流したチームのリーダーは同じくハッカソン初参加、リーダー初立候補ということで事前に誰も来なかったら一緒にやりましょうねと話合っていたのですが、この方とも一緒に作業ができてよかったです。
このチームビルドという出会いが一番印象に残っています。(いいチームすぎて最終日に解散する時、泣きそうになりました。。。)
・1日目の途中からの参加となりチームビルドに関与できなかったこともあり、完成が危ぶまれる状況となりましたが、ベテランエンジニア二人で巻き取って完成までこぎつけることができました。30分で形にするというようなタイムアタックなプログラムはあまりすることがなく(現場においてはあってはならないですが)、経験値とできたかと思います。
・メンバー全員が割とオールラウンダーでしたし、リーダーも各メンバーの力量把握もすごく早かったので、割とスムーズに目的まで行けたこと。運営サポートの10年間のノウハウの蓄積のお陰かもしれませんが。個人的にはOpenAIからHTTPレスポンスが返ってきて、それがVRメガネから音声(チームの高専の方が検証したVoice Box(文字列を音声に返るツール))で聞こえてきたときは感動しました。初日のOpenAIの検証でかわいい文字列取得では普通にOpenAIに問い合わせても「おやじ風のもっさりした感じ」で目的のかわいい文字列が取得できないでいました。
夕方の懇親会のときにメンバーのゆうとさん(アスノシステム)からアドバイスをいただき、「chat-GPTにロール(AIの役割や立場。あなたはかわいいUnityちゃんですよ。)を指示しないといけない」ということがわかり、次の日に試して、目的のかわいい文字列がうまく取れるようになりました。感謝です。
2日目の夜にチームで飲みに行きました。日本酒と深海魚ナガヅカのから揚げ、くじらの刺身、どれも美味しくいただきました。
くじらの刺身は調査捕鯨時代は捕獲後血抜きができなかったそうで、今時の捕鯨は捕獲後血抜きをするらしく、独特の臭みや味が無く硬く無く、すごく美味しかったです。石巻ハッカソン名物のUKバーも賑わっていて気持ちよかったですね。
【来年の石巻ハッカソン2024も参加したいと思いますか?】
・是非参加したいです。ただ、自費となると交通費の問題はありそうです。。。(遠方のため)
次回も応募させていただこうと思っていますが、応募数が多いと伺ってますので、自分が行きたい気持ちと他の人にも経験してもらいたいという気持ちが半々です。
特別枠用意してもらえませんかね!笑
・小さい子供のいる環境で三日家を空けるのはなかなか大変で、来年は子供の行事と被らなければ出席いたしたく存じますが、幼児や小学生でも楽しめるような運営をしていただくと幸いです。最後に今回貴重な機会をいただけましたこと、ありがとうございました。今後もイベントなどございましたら連携いただきたく思います。
・私のこの内容で他のフリーランスの方が是非にと参加されることを願っています。(この人が立ち回れるんだったら、私でもできるんじゃね、みたいな)
是非参加された事の無い方は参加応募されたら良いと思います。
私の様に運良くやりたいソリューションが見つかるといいですね。
北海道の美唄町でハッカソンがあると聞きました。新しい場所、新しい環境であれば是非参加したいです。
渡航費や滞在費の自己負担は少し厳しいかなぁ…(笑)
最後に
今回二度目の協賛となった石巻ハッカソン。ご招待したプロエンジニアの皆さんにも大変喜んでいただけたことはもちろん、新入社員も開発の体験を通して普段の業務に活かせる知見があったことと思います。今回も前回にも増して学生が多く、若手エンジニアとベテランのエンジニアが共に開発をしていく中で互いに刺激を与え高め合える素晴らしいイベントに協賛したことでPE-BANKとしても大きな価値が得られました。そして今回参加された皆さんの中から、将来世の中を変えるようなIT技術者が誕生し、PE-BANKのプロエンジニアとして一緒に仕事が出来る日を願っております。
参加された皆さん、そして運営のイトナブの皆さん、お疲れさまでした。楽しく、充実した時間をありがとうございました。
今後もPE-BANKは、さまざまな活動を通して豊かなIT社会の実現に貢献してまいります。