ワークスペースとお洋服の見せる収納
模様替えをした。
ワークスペースという名の(絵を描くので気分は)アトリエを模様替えした。
IKEAでものを5点購入して部屋に取り入れた。この部屋は6畳の和室でそんな広くない上にデスクや本棚も決してコンパクトなものではない。棚も置いてあって家具的にはもういっぱいである。だが、今回ものを増やしてまで模様替えに踏み切ろうと思ったのは、クローゼットのないこの部屋にどうしても服をハンガーにかけて収納したかったからだ。
現状は、和室の押し入れをデスクに改良していて、服をかけて収納するスペースがない。
しわにしたくない、かけて収納する服は、隣の洗面室の、小さな洗濯機の後ろを通して設置する棚の(よくある洗濯機の上に棚が設置できますよというやつ)その棚の一番上にハンガーを引っ掛けるかなり便利なオプション?デザイン?がついていたので本当に助かるとばかりに、洗濯物と共にそこにかけていた。
しかし、洗濯物がない時もそこには服がかけてあって何となく邪魔だし、洗濯物が多い時は服に使ってしまっていてハンガーが足りないことがしばしば。
ずっとモヤモヤしていたのを今回ようやく私のワークスペース(和室6畳)にハンガーラックを買おう!と思い立って、カバン収納もいるよね、パジャマ収納だっているよね、と、迷いに迷って3つの家具と、どさくさに紛れて2つの小物を購入した。
だが、「さあ、今でもいっぱいの6畳の和室に全部入れますよー」となるとそれは大変だった。だが、最終的に何とかなった。私はインテリアの申し子ではないかと勘違いした。
だが、申し子だという思いはそっと陰を潜める。
なぜなら、ハンガーラックに服をかけすぎてちっとも映えないのである。
部屋が映えないしごちゃごちゃ感が増した。
それ以外の4つのイケア製品はうまくはまったと思う。
ただ、ハンガーラックにこれでもかといっぱいかけると、そう、服が悪さして部屋が全然映えないのである。
だからクローゼットがいいのだなと。だからクローゼットが主流なんだなと、ここまで強くクローゼットの存在意義を理解したことはない。
ハンガーラックにうまく服をかけて見せる収納にしている例はないかと、いろいろ画像を探してみたのだが、最終的に行き着いたのは、ファッションのショップの服収納である。
キラキラした店内の全てがハンガーと服でできている。しかもどの服も魅力的に見えてその空間にいるだけでシャキッと幸せな気分を味わうことができる。
人の心を打つ収納、これが、これが最高峰のハンガー収納だと思った。
そして部屋を見回して考えてみた。無理だ。当たり前だ。
そもそも店中がさまざまな種類のハンガーラックでできていて、やたらおしゃれな服とハンガーを使った隙間空きまくり収納である。
同じ色味の同じタイプの服が一つのハンガーラックに余裕を持って飾られている。これ?できる?家でできる?無理やろ、私のこの部屋は服売り場じゃなくて絵描き部屋なんだよ。ハンガーラックだらけにするつもりはない。
でも、ふたつだけ取り入れられることがあると思った。
陰を潜めた申し子が薄々気づいていたけど、余裕を持った服収納にするのが良さそうである。
そしてハンガーをおしゃれなものに揃えることである。
出しっぱなしでも絵になるハンガーラック収納への道のりは長く、最終的にパーテーションを買えばいいという抜け道を用意して、私は先日、その道のスタートを切ったのである。
「ハンガーラックのインテリアを楽しむ」ということが私に課せられた今後の挑戦の一つである。