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読書会 「青い城」

2024年10月12日(土)晴れ(MCJ064)

バターカップスの中部読書会に参加するため名古屋へ。早朝に出かけたにもかかわらず3連休の初日とあって東京駅も名駅も人、人、人! 凄まじい混雑ぶりだった。

見事な秋晴れ、行楽日和。
新幹線の車窓から富士山もくっきり見えた。

鶴舞公園とランチ

読書会の会場は鶴舞図書館だが、その図書館がある鶴舞公園は朝ドラ「虎に翼」のロケ地になっていたというので、みんなで行ってみた。

寅子がこの階段を登って噴水のもとへ。
後ろにある建物(名古屋公民館)が裁判所に見立ててあったという。

ランチは鶴舞公園内に新しくできたお店「カフェヌンクヌスク」で。古民家を改造したカフェで、モダンで洒落たインテリアだった。

シェフのおすすめ「パエリア」
お店の看板メニューは「名古屋コーチンシュークリーム」
軽い口当たりで美味しかった!

読書会

前置きが長くなったが、読書会には8名が参加した。話しやすいようにテーブルをセッティングして、それぞれに持ち寄ったお菓子を配って開会。

おやつの量がすごい。
手作りのお菓子を作ってきてくれた方も。

1人ずつ読んだ感想などを話していく。それに対して意見を言ったり、共感の意思を表明したり、情報を付け加えたり、脱線したり…こんな風に進んでいく。

モンゴメリ作品の中でも根強いファンが多い「青い城」の初版は1926年。今でも十分通じるモダンなストーリーでコメディ要素たっぷりの作品だ。最初の3分の1を我慢して読み進められたらその後の展開は最後まで一気読みしてしまう面白さ。しかも全部読み終わったら、最初の3分の1がなくてはならないことにも気づくであろう。なんとなく、その感じはまるでディズニーランドのようだと思う。長い行列を我慢して耐えて並んだ先に待っているものがある。

綴られている文章には、陰と陽、裏と表、人生、人の性、感性、物語性、ユーモア、会話、自然描写などに全体を通して常によりはっきりとしたコントラストを縫い込んであって、それが効果的に見え隠れする面白さがある。

参加者の1人は「ユーモアとロマンス、モンゴメリはなんて私が求めるものをくれるのだろう」と言い、またある人は萩尾望都の漫画「ポーの一族」の「はるかな国の花や小鳥」と共通するものがあると熱烈に語った。

そして今回はこちらのひとことに一票が投じられた。

山盛りのリンゴと、暖炉の火と、楽しいいい本があれば天国さ

L.M.モンゴメリ著 谷口由美子訳 『青い城』第32章より