味覚のいい人が料理人に向かない理由「多くの人の勘違い編」
僕は味覚音痴というまででもないけども
味覚は良くないと個人的に思います。
日本が経済成長の時に生まれてきた化学調味料で育った僕は
大人になっていろんな人に出会うと味覚が良くないことに気づき始めました。
コーヒーを売る人たちのようにそれぞれの違いが分からない。
ワインなども同じで全く分からない。。
ハーブの時も塩の時も思いました。
でもこれらがわかる人は確かにいるんです。
その人たちがいい料理人かというとそうでもないんです。。
そういう人たちが好むのは素材の味であり
素材そのものの味。つまり一品料理であり、塩だけだったり、塩なしとかだったりします。
確かに素材の味はわかるけども「物足りなく」思うのは僕だけなのか?
海外などでもベトナム人の知り合いは胡瓜の真ん中の部分を好んで食べます。僕からしたら何がおいしいのか分からないものですが、僕には分からないおいしさが彼らにはわかるんですね。
日本でも味覚のいい人たちがたくさんいますが多くは生まれ育ったところが海沿い、山だったり、子供の頃に自然の素材のものをよく食べていた人たちが多いことに気づきます。
つまり子供の頃にその味を感じるセンサーが決まるということです。
音なども色、感触なども同じで子供の時にどんな音を聞いているのか?どんな音を口から出すのか?どんな色を見ているのか?どんなものを触れているのか?それで決まるものです。。
英語などにも日本語にない音がありますが大人になってから聞いても聞こえない音があるのと一緒です。聞こえないのだから発音するのも難しいものです。味覚も同じ感じです。
それならばどうして味覚のいい人はいい料理人になれないのか?
それは多くの人が彼らほど味覚がいいわけではないからです。
多くの人は僕と同じような味覚であり
コンビニのおにぎりなどを見てもシーチキンマヨが大人気のように
マヨネーズ大好きな人たちが昆布やおかか、梅などの3倍はいるということがわかると思います。
味覚のいい人たちが多い北海道などでは納豆巻きが関東の10倍以上の売り上げを出しているのを見ると驚きです。
コンビニ大手セイコマートは北海道が本社であり北海道全域にあるコンビニですが、あのセイコマートのツナマヨは各コンビニやスーパーなど10箇所から集めたツナマヨおにぎりの中で格段に不味かった記憶があります。
つまり北海道民のためにそこまで力を入れてツナマヨは作っていない。。ということなのでしょうか。それとは別に素材を生かしたおにぎりなどは人気です。
味覚のいい人がその味覚で料理を作っても味覚の悪い人たちには理解してもらえないんです。
そして人口の多い関東圏などの多くは化学調味料で育った人たちであり
多くの人口はこの味覚音痴の人たちになります。
その人たちがわかる味を提供しなければレストランでも繁盛することはないと思います。
一部のコアファンを目的としたものでしたらいいですが
大繁盛となるのは難しいことだと思います。
フランチャイズなどの飲食店は
最も多く存在する味覚レベルに合わせていることなのを考えると
特別な味覚が必ずしも必要ということがないということだと思います。
それでは今日も良い1日を!