不親切な人がいたから出会えた人「スペイン、マヌエルさんとの出会い編」
おにぎりのnoteを書いて思い出したマヌエルさんとの出会い。
今から25年ほど前の話だ。。
紙幣もユーロになる前でスペインの紙幣も必要だった。
ヨーロッパ一周を3ヶ月かけていた僕は
行く予定がなかったスペイン、ポルトガルへ行くことになり
ガイドブックもなく地図だけでまわっていた。
僕は旅の途中に日記を書いているので
その25年前の日記を久しぶりに読んでみた。。
そこにはマヌエルさんとの出会いがきちんと書かれていた。
僕の記憶では「駅のインフォメーション前の観光地掲示板のところをみている時にマヌエルさんが声をかけてくれた」ということ。
「バックパックを背負って自転車を持っている旅人が何か困っているように見えた」と彼はいう。。
それがきっかけだった。
それは正しいのだが日記にはさらにこう書いてあった。
「不親切な観光インフォメーションの人がいなかったら、マヌエルさんに会えていなかっただろう。。」
つまり僕は駅のインフォメーションでこの街のことを聞こうとしたのだが情報がほとんど得られなかった。だからその街の地図などを掲示板で見て「どうしようかな?どこいこうかな?何があるのかな?」って見ていた。
だから「インフォメーションの人が親切で知りたい情報を教えてくれていたら僕はその掲示板の前に立ち止まることはなかった。。そこで立ち止まっていなければ、マヌエルさんは僕に声をかけていない。。声をかけていないということはマヌエルさんとの1週間以上の付き合いも彼の家族との出会い、そしてお嫁さん、ミユキさんの手料理とも子供たちとも地元のバーの人たちや心優しいマスターたちにも、スペインライフも全く体験できなかったということだ。」
そう考えると本当に世の中は恐ろしい。。
運命ってすごい。。
一日ずれていても、1時間ずれていても、不親切な人に出会わなかっただけでも体験できなかったこと。
この3ヶ月ヨーロッパの中で1番思い出に残っているというくらいのマヌエルさんとの出会いは今でも記憶に残っている。
そのマヌエルさんとの出会いで毎日のように彼の大好きなバーに行き、そこのバーのマスターや従業員、地元のお客さんと仲良くなり、最後は涙、涙で別れていたことが日記に書かれていた。。忘れていたけども、日記って素晴らしいな。。
マヌエルさんがいない時でも僕一人でそのバーに訪れていたり、ビールやサンドウィッチをご馳走になったり、写真を頂いたり、自転車を預かってもらっていたり。。
本当に一期一会で住所とかも持っていない。。
メールとかも本当にあんまり使わない時代でもあったからな。。
皆さん元気でいるかな。。
それでは今日も良い1日を!