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柔道団体戦のルーレット方式で批判する方に聞いてもらいたい編

最後に行われる柔道の醍醐味、柔道団体戦!

ここで日本は決勝まで勝ち上がり前回王者フランスとの決勝戦。

僕的にはこの団体戦はとても好きです。

なぜかというと階級がワイドに広がり

低い階級と高い階級が戦うことができる対戦。

まずここで知ってもらいたいのは

柔道をスポーツにしたのは世界であり柔道は武道である


スポーツは勝ち負けを決めるスポーツであり商業化に特化したものでもあるのに対し、武道というのは勝ち負けよりも相手を重んじる精神が中心になっているということ。

審判のルールとかもいろいろ感じるというのは

日本の柔道を中心に考えているからであり、世界はスポーツの柔道を中心に考えている。日本からルールを作るわけではなく、世界のスポーツ柔道からルールが決めれてくる。そこをどこかに置いておけば日本伝統の柔道だからという考え方がなくなってきて、世界のスポーツ柔道を受け入れられると思うと思います。

世界の柔道選手の中でも日本人以上に武道の精神で戦っている人もいれば、日本人なのに武道の精神がなく、スポーツ柔道として代表になっている人の違いを見るのもとても興味深いと思います。

団体戦の話に戻ると

フランスは前回王者であり、日本の4倍以上の柔道人口があり国内に5200の教室があるそうです。先日遊びにきたフランス人の20歳の女性も5歳から柔道をしていて4年前に怪我をするまでずっとやってきました。彼女が曰く「フランスで柔道を有名にしたのリネール」っと2007年の彼が18歳の時に世界王者になった。それから17年間、35歳になるリネールはフランスの柔道界ならぬ、ヨーロッパの柔道界を引っ張ってきている。

リネールを育て上げたコーチがブノワ・カンパルグ

N H Kの奇跡のレッスンでやってきた彼

世界の一流指導者が、日本の子供たちに一週間の特別指導する様子に密着。今回は、今や世界屈指の柔道大国となったフランスから、ブノワ・カンパルグさん(51)が来日。ブノワさんは、心理学や人間工学を学び、人の潜在能力を覚醒させるスペシャリストで、ロンドン五輪金メダリスト・「世界最強」と言われるリネール選手を育てた。道場を飛び出しての型破りな指導で、柔道をはじめて間もない子供たちがみるみる変わっていく!

彼の柔道の教え方を見た時に

これは日本は勝てないな。。ってしみじみ思ったほど

衝撃の教え方でした。日本指導者特有の「ダメだ!ダメだ!何やってんだ!!」っというのとは真逆。生徒たちは楽しみながら柔道をやるようになる。もっと強くなりたい!練習が楽しい!と生の声が聞ける。。
この多くの子供達の潜在能力を潰してきた大人たちは日本にどれだけいるだろうか。

結果でも残しているようにフランス柔道は本当に強い!日本人が思っている以上に世界の柔道は強い!日本は柔道が強いと勘違いしている人がかなり多いと思います。

だからこそ苦しめている日本代表の柔道家!絶対勝つのが当たり前ではないんです。フランスだけではなく世界ランク1、選手権の王者はほとんど他の国です。

東京オリンピック柔道団体で王者になったフランス!柔道をやってきている日本人ならば絶対にこのフランスで優勝する!っとなることでしょう。日本は挑戦者。挑戦者というのはぶつかっていく。。死に物狂いでいくことでしょう。それを受け入れる母国開催のフランスはものすごいやりにくかったのではないでしょうか。。

3ー3になり代表のルーレット!そこで90kg超になったことに日本人の人は多く批判しているかもしれませんが僕はそうは思いませんでした。

ここまで柔道界を楽しませてくれるように世界に柔道人気を広めた国、フランス!そしてその中でも第一人者のテディ、リネール!

彼が最後にもう一度現れた!

最高のエンターテイメントと思ったのは僕だけでしょうか。。

フランス開催国、フランスがルーレットを操っていたとしても良いじゃないか!っと思うのは僕だけでしょうか。。

一番しんどかったのはテディ、リネール!彼本人だったことは誰も知らないことでしょう。。絶対に勝たなくてはいけない状況。それに対し、日本は一度負けている斉藤選手!死ぬ気で勝ちにいく!リネールも最盛期ほどの強さはないだけに相当辛かったと思います。

そして最高の柔道を見せてくれてフランス人も大喜び!!最高の結末ではないかと思います。最高の試合を観れるのも最高の相手がいるからであり、日本の柔道選手がいたからです。

価値に本当にこだわるのであれば阿部一二三選手の時に勝つべきでした。あの時が最大のチャンス。それは阿部選手も一番わかっていると思います。数年間負けなしでずっとやってきた阿部選手がフランスの格上との勝負。それに勝てなかったのが本当に残念です。

日本の柔道は武道であり相撲と同じように無差別が本来の形であります。
強い人が本当に勝つ世界です。10KG重くても20KG重くても戦って勝つのが日本の武道でもあります。

日本の柔道が世界一と伝えるのは体重は関係なく日本で一番強い選手が勝つことなんです。阿部一二三選手がリネールを倒すくらいの力が必要なんです。それでこそ、日本の強さだと個人的には思います。

本日、記事で「柔道家の大野翔平選手73kgがリネールと勝負してみたい」と本人のコメントを見た時に、これが柔道だと思いました。


個人的にはルーレットではなく、その国の一番強い選手と勝負できる。。


それほど面白いことはないと思います。


フランスは体重が重い人が勝つと思っていると思いますが、日本の柔道はそれを証明できる武道でもあります。今回でも2回級上の女子柔道家を角田選手が巴投げで見事な一本勝ちをしたように。。

相撲で体重の重い人が絶対に強いわけでもないように。。。


フランスにも、そしてリネール選手にも感謝でいっぱいです。







全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。