フランス医学部の優秀さ！「フランス医学部から学ぶ編」

先日出会ったフランス医学生からフランスの医学部の話

日本の医学部は

国公立大学では６年間で平均で約350万円なのに対し、私立大だと約3300万円にもなるそうです。年間だと国公立６０万、私立５5０万。

フランスは？っというと

年間４００ユーロ（約６万円）

これはフランスだけではなくヨーロッパの大学はほぼ同じ。。

そして同じなのはどの学部でも学費は同じということです。

経済学部でも一緒。。

つまり日本の国立大学と１０倍の差がある。。
私立では１００倍。。。

なぜか？？

どうして日本の医学部は高いのか？？

それともヨーロッパが安すぎるのか。。。

でもよく考えてみると。。学びたいものを「お金がある」「ない」で学生の進路を分けてしまうのはよくないと思うと。。

日本の大学はよくないと思います。

医者になりたい。。でも学費が払えない。。。

裕福な家庭だけの子供が医者になれる道が今まである日本の医学部。。

それでは気になる。。

どうして医学部は高いのか？

それともどうしてヨーロッパの医学部は他の医学部と同じ学費なのか？

フランスの医学部システムを知るとわかることがあるんです。

日本の医学部はまず入試が必要になります。皆さんご存知のように医学部へ行ける人は超頭がいい人！勉強ができる人！だと思います。
国公立などは５教科が必要になってくるし高校生や浪人生からの大学の医学部受験！その時に合格した人が医学部に入れます。

その枠が国立大学では約８０人〜１００人ほど。。私立では１６０人〜ほど。。

それに対してフランスは１０００人〜１５００人！！

一つの大学でこれだけでフランスでは約３０の国公立大学医学部があるそうです。ちなみに医学はほぼ国公立だけ。。私立もあるそうですが高いしほとんどの人が行かないそうです。。

つまり多くの人がフランスでは国公立の医学部へ受験します。

フランスでは日本の入試みたいなものはなく、大学入試資格があればどこの学部でも行けるそうです。

それならば誰だって医者になれてしまう！！

っと思うそうですが、フランスで最も大変なのは１年目の医学生

この１年間の成績で医者への道へ行けるか、行けないか。。が分かれます。。
医学部といっても歯科、看護科、助産師など全てが入っている医学部。成績によって分かれてしまうようです。

そして医学部、医者への道に進めるのは１０％！つまり１０００人の生徒の中から１００人のみ。上位１０％の生徒のみが医学部へ行けるそうです。そのために１年目の医学生は１年間ひたすら勉強するようです。

「大学生なんだから大学行かないの？授業ないの？」っと聞くと

行かなくてもよくて、そんな授業にいく時間はもったいないからとにかく朝から深夜まで勉強する。私だけではなくみんなそう。。

そう話していました。

１年間、とにかく１２時間以上、食べる時間、お風呂の時間、寝る時間、以外は全て勉強に費やした。。バカンスなどはもちろんない。。週末もない。。

そんな感じだそうです。。

そんな中、合格発表！試験に合格したらさぞかし嬉しかったでしょう？

っと聞くと

「嬉しさはなく、これで終わったんだ。。」っという気持ちだったそうです。

多くの友達も同じ医学部で落ちてちまった。。
だから喜べないんだよね。。。

家族や周りは喜んでいたけども自分は「もうこんな勉強をしなくて済む。。」っという安堵感。。

とにかく自分でひたすら勉強するようです。。

どんなに分厚い本？？っと聞くと。。

本ではなくプリント。。

「１年後には１mの高さまで積み上がっていたわ。。」

マジですか！！！弁護士になるくらい大変なんではないか！！

「弁護士の方が楽よ。。。」

そう話していました。。。

想像以上。。。。

この「にこやかな笑顔」からはその時の勉強風景が想像できない。。

さて、話は戻って学費のことになるけども

フランスのこのシステムを聞くとなんか理解できる。。

１５００人以上の医学生を受け入れるフランス。
一人の生徒から６万円！そして１年間は授業もない、教授もいらない、自己学習！！つまり６万円x１５００人＝９０、０００、０００円　

９千万円！！約1億円の学費がタダ！で手に入れている大学なんです。

それに比べて日本の大学は国公立で

６０万円x１００人なので６０００万円

それに国の援助がありますね。約一人の生徒あたり１８０万円、５割ほどの援助を国立大学には国がしているようです。

私立の学費を見るとどれだけ国の援助があるのかもわかるかもしれません。

２年目からはフランスの医学生は

６万円x100人なので６００万円ほどしか収入はないですが、初年度の1億円もそこで使えることなのだと思います。

「賢いな！」

日本の医学部でもとにかくものすごい勉強をすることには変わりはないけども、「お金が関係なく医師の道に行けるチャンスがある」というのはヨーロッパの方が人道的だと思いました。

少しでも世界のことが知れたら嬉しいです。