一時停止違反で捕まった時の話 ・ 緊急車両 / 火災で燃えて そのままの家
一時停止違反で青切符を切られたことがある。
わりと近所の道。ゆるいカーブを道なりに走っていたら、パトカーの音がどこからか聞こえてきた。どうしたんだろう、事件でも起きたのだろうか。
そう思って聞いてた音楽を消したのだが、パトカーの音が近付いてくるばかりである。何?何かあった?事件?事故?サイレン音が大きくなってきた。
すると今度は拡声器での呼びかけが聞こえてくるではないか!声は何回も繰り返される。
何?何か言ってる。何があったの〜?
(この時点でもまだ気づいてない)
窓を開けると聞こえてきた。
「 ◯◯◯ の運転手さん、止まって下さい!」
え、ええ、わたしか〜!?
全く自覚がなかった。200メートルは走ってたかも。逃走したと思われたに違いない。パトカーは赤色灯をつけ、けたたましくサイレンを鳴らして、わたしの車を追っていたのだから。
はい、一時停止しなかった わたしが100%いけません。それよりも、あの一時停止の存在にずっと気がついてなかったとは、なんて事だ。事故を起こしてたらと思うと恐ろしくなり深く反省した。
以降普段通る道も、初めて通る道も一時停止や横断歩道には特に気を付けている。(当然のことですね)。一時停止では、完全にタイヤが止まらねばならないらしい。だから、わたしは一時停止したら3秒数えることにしている。
パトカーや白バイを見ると取り締まりかと緊張してしまう。そのくせ、TVの「警察24時!」やYouTubeの覆面パトカーが違反車両を追跡して取り締まる動画が好きなのだ。
実物を見た事はないのだけど、映像では覆面パトカーは、だいたいがトヨタのクラウンである。スピード違反の車をとらえ赤色灯を出し、猛スピードで追尾する姿は勇ましい。動画の投稿主は嬉しそうに検挙の瞬間を見せてくれる。
家の近所に消防署があり、消防車や救急車が出動しサイレンが聞こえる。市の防犯防災メールに登録してるので、どのあたりからの出火か確認。近隣の消防署からも出動してるのかサイレン音が続く。
こういうとき10分くらいで静かになることがあり再び市からメールが届く。
「 先ほどの中層火災は誤報でした 」
火災報知器の誤作動だったのかもしれない。
…
今年の冬も寒かった。
空気の乾燥する季節はどうしても火災が多い。
あの日。多分、火災発生のメールの着信があったはずだが見落としてた。さらに窓を閉め切った部屋のTVの音でサイレンに気が付かなかったのか、それとも深夜で寝てたか分からないけど、歩いて7分くらいのところで住宅火災があったようだった。
通勤途中の方角だったが、会社をやめてから、その方角には行かないので知らなくて、ある日散歩をしてて偶然気がついた。驚いた、この家火事で燃えてしまったんだ。。
全焼。
でも屋根と柱と一部の壁は残っていて、柱は真っ黒に炭化。壁には火のあとがススとなり残っていて、炎の凄まじさがうかがわれた。窓のあったあたりがポッカリ空いてる。これを見たのが寒い季節。
春が来て、暑い季節になったがまだその家は焼け落ちたそのままの姿である。今にも崩れそうで隣の家は怖いかもしれない。燃えた家財道具に生活用品、小物や靴などが、家の中 周囲ともに山盛り。
玄関横に もみじマーク の付いた軽自動車が置かれていたが、フロントガラスにはヒビが入っている。よく見ると、ワイパーのところに花が数束、手向けられていた。築年数の経った古そうな家、高齢のご夫婦か誰かが住まわれていたのだろうか。
昨日、久しぶりにその家の前を散歩で通ったらまだそのままだった。花はすでに枯れていて、新たな悲しみを誘った。