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【女一人旅】 大正ロマンの古き良き時代を想い。山形県旧県庁舎と城跡散策


 

夫が学生時代の友達3人と休みを合わせ、北海道へ野球観戦とゴルフに行くという。どうぞどうぞ、行ってらっしゃい。わたしはのんびりするから。 

けど、末っ子も社会人となり、去年退職して毎日がのんびりのわたしである。これ以上 のんびりしてどうする!?

幸い、今のわたしにはまだ介護はない。じゃぁ   また行っちゃう?一人旅に。去年6月に金沢、今年4月に姫路城行ったばかりだけど、行けるうちに行かなくちゃ。 

さあ、どこへ行こう。候補はいくつかあるがふと、思い出したのが以前『ブラタモリ』で取り上げてた山形県である。



東北の地味めな(すみません)観光地。確かレトロな建築と城跡があった。そして乗ったことのない山形新幹線。これだ〜!! 急きょ新幹線とホテルを手配したのだった。(9月26日泊〜27日)

山形新幹線は、福島駅からは在来線区間を通るため最高速度が130kmとなり特急のような感覚。座席も通路を挟んで各々2人掛けと車体もこじんまりとしてる。


愛らしい顔つき

 

福島を過ぎてからは山深い地帯を走る。いくつものトンネルを抜けたり、下を渓谷が流れていたり 緑一杯で自然感が凄い。秋に来たら紅葉が綺麗かもしれない。



福島で東北新幹線と分岐


昼前に山形駅到着。調べておいた名産・米沢牛のカルビ丼を食べたあと、山形県郷土資料館「文翔館」へ向かう。



山形県旧県庁舎  大正五年に建てられた


イギリス・ルネッサンス様式基調の建物



レンガ造りの3階建、外壁は花崗岩(カコウガン)の石貼り、屋根は玄昌石(ゲンショウセキ)のスレート。建物中央にある時計塔は、札幌の時計台に次いで2番目に古いもの。


1975年まで県庁舎として使用されていた



1984年(昭和59)、国の重要文化財に指定されると修理工事が始まり10年の歳月を経て1995年(平成7)9月完成。

必要な構造補強を行い、在来の材料と工法で進められ創建当時の姿の復原が図られた。

内部の設備や装飾は、大正時代初期の洋風建築の特長を伝える貴重な文化財である。地方にあって立派な建物だ。



中央階段  ステンドグラスが綺麗



豪華なカーテンやシャンデリア、長いテーブル



漆喰で復元された天井飾りが美しい



バルコニーからの眺め
   昭和天皇がお手振りされたそう   

 

上部がアーチ型の廊下



映画の撮影にも使われたという知事室


「るろうに剣心」のロケ地になった場所(観てないので、分からないのですが)
ここに俳優の佐藤健さんが…


この他にも、当時の扮装の人形が置かれた銀行出納係の部屋、警察長官室。山形の歴史や文化の展示などなど。

 


喫茶室で休憩



渡り廊下を抜けると隣の旧県会議事堂へ



レトロなホール。音楽会など、今も使われてるとか

とても雰囲気があり、ウエディングドレス着た花嫁さんと新郎が写真撮影真っ最中だった。幸せそうな花嫁。素敵だ!



手前が議場。向こうが旧県庁



山形県郷土資料館「文翔館」をあとにし、散策




山形まるごと館 紅の蔵

江戸時代、紅花商人として栄えた長谷川家の蔵屋敷を活用したこじんまりとした商業施設。紅花は高級染料で高値で取引されたそう。 


和の情緒ただよう水路


駅前で晩御飯になるものとスイーツ、それとノンアルコールビールを買ってホテルへ。最近のノンアルは美味しい。お酒、元々は いけるくちだけど、この数年普段は飲まない。頭がスッキリしてる感覚が気に入っている。

家族で泊まる宿の食事は豪華でとても美味しいのだけど、量が多過ぎて苦しい。一人旅なら自分のペースで食べられるのが体に負担がなくていい。

夜はドラマ「スカイキャッスル」の最終回などを見てのんびり過ごした。


手前にトイレがある。一人だからいいけど
そうでなかったら気まずいガラス張りお風呂




2日目

朝から、米沢牛のビーフシチューである


ホテルをチェックアウト後、山形城跡一帯を整備した霞城公園を目指す。ここには城跡や美術館、博物館などがいくつかあるのだ。


山形美術館 ルノワール、ピカソ、ルソーなども収蔵



ルノワール『庭で犬を膝に乗せて読書する少女』
この写真を撮ったら係員に注意される。ダメですよ



ルソー『工場のある町』写真はネットより
人と動物の大きさが??ルソーらしい作品  
 

絵は本物であり、この絵の前にルソーがいたのだと思うと静かな感動が…。山形美術館 展示の規模は小さいけど、良い時間を過ごせた。



山形城は、11代城主・最上義光(1546~1614)が築いた平城が原型とされており、塀や石垣は当時のまま。二ノ丸東大手門と本丸一文字門は復元されている。園内は広大。なんと自転車で乗り入れも可能だし、犬の散歩してる人も。




3t!もの重さを、馬の2本足が支えている
山形鋳物職人による努力の結晶の銅像



お堀沿いの土手の道を歩いて行くと…
なんとも面白い建物が現れた。これはいったい。


旧山形県公立病院 済生館


明治11年に竣工。日本建築の職人が西洋建築をまねて造った擬洋風建築で、西洋と日本のデザイン、時には中国風の要素も混ざっているのが特徴と言われる建築技法。

一階は、14角形の回廊でドーナツ型。8つの部屋に分かれており、それぞれ診療室などに利用されていたという。これが病院とは。。

文明開花という新しい時代を作っていったひとびとの心意気を感じさせる建物だ。


中庭には和風庭園もある。写真はネットより




山形。
駅周辺の観光であったが、いいところだ。
突然思い立ったけど来て良かった。

それにしても、女一人旅は なんとお気楽で満足感が高いのだろう。次は飛行機で行ってもいいかな。西の方へ行ってみようか。

楽しい空想は野を超え、山を超え。。




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