一昨日行った展覧会のお話。2025.02.02【日記】

 雪?みぞれ?が東京で降ったそうですね。恥ずかしながら寝てたら外に出ずに1日が終わっていました。
 7時に起床して朝食を食べ、この間行った展覧会で購入した冊子を読み、昼食を食べてお昼寝をして18時に起床。外が真っ暗。あっれーーーー???????
 夕飯は家族がチキンカツを作ってくれました。拝んだ。ありがとう。
 まさに食っちゃ寝。寒かったから冬眠してたんですかね。にしても寝過ぎた。反省です。

 今日はこの間の行った展覧会について語ります。ついに!語れる!!やったぜ!!!

 私が行ったのは東京黎明アートルームさんで現在開催されている「養蚕機織図屏風と古鍋島」という展覧会。

 帰り道の散歩でたまたま通り過ぎようとしている時にこの展覧会のポスターに惹かれて立ち止まりました。
 古美術品に関して雰囲気など好きですが、そんなに知識があるわけでもなくマージでど素人なので「こんな無知な私が入ってもいいのだろうか」ととても迷っていました。そんな時に声をかけてくださったのがちょうど来館しようとしてきた気品溢れる素敵なおば様。

「気になりますか?もしそうなら入られませんか?」

 にこやかに笑いながら穏やかに放たれたその言葉はまさに鶴の一声。
 おば様が声をかけてくださらなければきっと私は入らずにいました。おば様、ありがとう。

 色んな鍋島がありました。獅子の形の香炉や、外側は控えめな柄だけれど内側が大胆な彩になっているお皿など。染められている部分も細かかったり高台部分も模様が入っていたりと手が込んでいてまさに職人技です。紹介文でそれぞれ詳しく記載してあるので読むのも楽しい。
 胸がキュンとしたのは本の表紙を模したお皿。
 伝統的な柄や形を守っている作品の中にポツンとありました。現代の野菜の形の箸置きやパンの筆箱などに似た可愛さがあります。なんというか美人なモデルさんの中にゆるふわなマスコットキャラクターがいる感じ。可愛い。私の好きにクリティカルヒットでした。

 養蚕機織図屏風も鑑賞しました。
 どのように蚕を飼って生糸を作っていたのか。一連の流れを丁寧に描かれています。
 蚕の仕事をしている他に橋で談笑していたり家の中に幼い子供がいたりと、かつての生活も垣間見えます。
 今までこういった屏風の絵は過去のことであり実感が湧きませんでしたが、何故だかこの屏風をみていると、生きてきた証のように思えて「彼らも生きていたんだな。」とストンと腑に落ちたような感覚になりました。不思議。
 
 屏風や古鍋島の他に菩薩像や如来像の展示もありました。
 首だけ、トルソーのように胴だけ、肘下や足先が欠けている。そんな様々な菩薩像や如来像。長い年月を過ごした過程で欠けてしまっているけれどその力強さや美しさは際立つばかり。ならば本来の姿はどれほど美しかったのか。そんな思いが溢れます。
 他にも街中の壁をアートとした写真、力強くそして優しいそんな印象の書道などの様々な作品の展示もありました。

 展覧会に行ったらぜひ作品を鑑賞するだけでなく各紹介文・解説文をしっかり読んでいただきたいです。この展覧会については特にそう思います。分かりやすくそして展示されている作品達がどんなに魅力的なのかという熱が伝わる文章ばかりです。

 特に好きな紹介文は李白が童子と一緒に滝を見ている繊細な作風の絵。
「童子は私の推し!」って書いてあったんですよ。「推し」という言葉に親近感が湧いてふふってなりました。
 李白に寄り添っている童子が可愛いんですよ。頬がふくふくして柔らかそうでツンツンしたい。推しになる気持ちが大変分かります。

 とても楽しい展覧会でした。閉館時間ギリギリまで満喫しました。
 帰る時に職員さんが「いかがでしたか?楽しんでいただけましたか?」と話しかけてくださってとても嬉しかったです。
 実はこの職員さん、展示を鑑賞している時に「陶磁器、お好きなんですか?」と話しかけてくださったんです。その時に少しお話しして「ぜひゆっくりしていってね。カフェもあるのよ。そこのホットチョコレートが絶品なの。」と満面の笑顔でウインクする勢いで楽しそうにおっしゃってくださいました。
 とても面白くて楽しかったこと、本当に素敵だったこと、ホットチョコレートも美味しかったことをお伝えしました。

「また来てくださいね。」
 そう笑顔で出口まで見送ってくださいました。

 素敵な人達に出会い、素晴らしい作品達の展示も見れてとても楽しいひとときになりました。

 入り口で声をかけてくださったおば様、話しかけてくださった職員さん。ありがとうございました。

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