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採血室のお話。
昨日は投稿ができず18日続いた毎日の投稿を途切らせてしまいました。今日は朝の電車の中で書いています。
昨日は実習で採血室の見学を主にさせていただきました。そして採血に関わる講義も受けました。
採血時の神経損傷は1万〜10万回に一回の確率。実習先の大学病院は多い時で外来だけで800人ほど。そこに入院患者も加えれば一日1000人以上の採血を行なっています。つまり、10日〜100日に一回は起こる可能性がある、ということです。自分は一生のうちに1万回も採血される機会なんてないだろ、って考えればまさか自分が、ってなりますが、100日に一回起こる、と考えたら自分がそうなる可能性は十分にあると言えます。
正中神経の横をかすめただけだとかたまたま痛点直撃で痛みがひどかった、とかであれば1週間や人によっては数ヶ月とかで回復するそうですが神経を損傷した場合、その手は動かせなくなります。
採血は非侵襲的検査という位置付けではあります。注意書きには、神経損傷やVVRのリスクを考えても診断の上必要不可欠であるため採血を実施する、と書かれていました。訴えられることもあるみたいです。賠償金1000万なんてザラみたいですよ。
医療者として、将来採血業務に携わる身としてこういう考えは良くないのかもしれませんが、自分は仕方ない、と思ってしまいます。正中神経付近の血管はできるだけ避けます。それでもそこにしか血管がない場合もあります。
そして何より、100人いれば100通りの血管の走行、神経の走行があります。血管は目に見えますし触れてもわかりますが、神経はそうはいきません。
難しいですよね。いくら模型で練習したところでそれは模型でしかありません。針を刺す感覚も、人に刺すのとは全く違います。血管の走行も一通りです。
言い訳や責任逃れではありませんが、仕方のないことだと思います。実際、病院側に明らかな過失がない場合は治療費はすべて患者側が持つそうです。
皆さんはどう思いますか…?
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