この恋愛に涙なんて登場するはずじゃなかったのに
登場するとしても、嬉し涙のはずだったんです。
目から溢れて口に入ってきた涙は塩気のあるものでした。
相手が完全に悪いはずなのに、深掘りすればするほど私にも非があるんじゃないかとか、私があのときこうしていたらとか、もうどうにもできないことを思い浮かべてしまって、心が今にもバラバラになりそうです。
でも私は頑固な捻くれ者なので、あなたが悪いという考えは揺らいでいません。
さっき明日のお昼ご飯になるおにぎりをつくっているとき、急に涙が溢れて止まらなくなりました。
こんなに辛いのに、明日も生きることを前提に明日の分のご飯を用意していることがとても辛くて、泣きながらおにぎりを包みました。
許されるなら、このまま跡形もなく消えてしまいたいと思いました。
人が命を断つときってこういう感情が引き金になるのかな、とも思いました。
泣きながらこれを書いていること、あなたは絶対知らないし、きっと泣いているとも思ってないでしょう。
イライラすることもあったけど、楽しかったことも嬉しかったこともたくさんありました。
口は悪いけど、小さなことでも「ありがとう」と言える人なんです。
私が拗ねても、陽気に接して空気を変えようとしてくれたこと、それを私が素直に受け取れなかったこと、ごめんなさい。
笑顔が好きだったから、あの時見た冷たい目線が忘れられません。
お互い謝ることができたら、よかったな。
このまま終わるかもなんて信じられなくて考えられません。
このまま2度と会えないかもしれないなんて、そんなことあってはならないのに、可能性があることに目を背けている自分が情けない。
この人と出会って恋をしたことが、私の人生の記憶として残ることをとても誇らしく思います。
きっと、栞を挟まなくてもすぐ開けるくらいのページになると思います。
最後まで謝れなくてごめんなさい。
1人で我慢して勝手に不機嫌になってごめんなさい。
最後まで直接言えない捻くれ者でごめんね。
ありがとう。